花が咲くころ

世界にひとつしかない薔薇の花束をあなたに贈ります

5人の少年を結ぶのは




小学6年生の冬、テレビで活躍する「修二と彰」に憧れた。中学生になると周りから浮いていることを感じ、自分の表現を認められる世界へ行きたいと思った。その頃憧れの地の最前で活躍しはじめた同い年の存在が後押しして、2008年、憧れの地への第一歩を踏み出す。

 

将来は「嵐」になりたかった。物心ついたときからだいすきで、父親と行ったコンサートで感動をおぼえた。オーディションのとき一番後ろから一番前に呼ばれる映画みたいな体験をする。鏡に映った自分の姿が眩しかった。そこで一人の少年と出会う。2008年春のことだった。

 

14歳の誕生日、母親にある場所へ連れ出された。その気はなかったけれど、美味しい親子丼を食べさせてあげると言われ渋々出かけた。少ししてから観た大きな輝く舞台。自分もここに立つんだという確信があった。自信があった。なぜなら僕は「最高にカッコイイ」のだから。

 

ドイツで生まれ育ち、大きくなったら宝塚に入りたかった。やがて僕は別のエンターテイメントの道へ進む。2011年、母と共に震災で混乱している日本へと立つ。友達もいない言葉もわからない。空港で東京に行くことを止められたけど意志は固かった。人を幸せにするんだ。このとき僕は11歳だった。

 

姉が履歴書を送ってくれた。映画やドラマを見てその世界の人に憧れていた。どうしても入りたくて履歴書には自分で書いた手紙を添えた。新幹線に乗ってオーディションへ向かい「勇気100%」を歌った。数ヶ月後、この歌声が多くの人に広まることをまだ僕は知らなかった。

 

5人の少年の名前は、中島健人菊池風磨佐藤勝利マリウス葉松島聡。2011年11月16日、少年たちは「Sexy Zone」として華々しくデビューした。

 

 

 

 

彼らは雑誌などのインタビューでグループのことを聞かれると、「オレたちの共通点はない」「個性が強い」「似てない」「同じクラスだったら仲良くなってない」とよく言っている。

一方、個人活動やソロコンを立派に成し遂げていながら、「グループあっての活動」「5人でライブやりたい」「グループで売れたいがんばりたい」とも言う。

 

年齢も性格も育った環境もバラバラな5人を繋ぎとめるものって一体なんだろう?このグループじゃなきゃいけない理由ってなんだろう?
これまで応援してきて、彼らに共通点がないとは思えなかったし、もしそれがわかったらそれが彼らの強みだと思った。

 

 

 


将来は何になりたい?

 

 


ジャニーズになりたい。舞台で活躍したい。自分らしい表現をしたい。エンターテイメントの世界に進みたい。

 

 

 

 

彼らを繋ぐ共通点、それは「夢」だと思う。
入所前あるいは入ってすぐにはっきりとしたビジョンを持っていた。そして今日も叶えつづける。遠い憧れを追いかけ超えてゆきたい、彼らの志に自分が幼い頃にみてた純粋な夢を一緒に託したくなる。まさに"195ヵ国の 夢を乗せながら"。

5年前、5本の線が交わった地点、それが「Sexy Zone」だった。ひたむきに夢を目指す5人の少年を結んだのが「Sexy Zone」というモノであり、コトであり、場所であり、彼らの総称である。
風磨くんの「夢を結ぶ」って言葉、素敵だなと思ったしセクゾンちゃんにぴったりだ。普段別々の方向に線を伸ばしていてもぶつかる地点がある。結び目少しずつ増やしていってほしいな。

 

そんなセクゾンちゃんだからこそ、幼い頃の自分のようにエンターテイメントの世界に憧れる子どもたちに夢や勇気を届けてそっと背中を押せる存在になれるんじゃないかな。
デビュー当時、経験豊富なジャニオタを最後の砦かも!応援したい!と引きずり降ろせたのは、不慣れながらにみんなの純粋な志が一致してたからなんじゃないかな。
そしてこれから君たちのパフォーマンスに吸い寄せられる人も未来でたくさん待ってる。

 


この文章、前々から少しずつ書いていたんだけど、STAGEの2番サビに簡潔かつセンスある言葉で少年たちの夢について描かれていて参りましたーってなった。セクゾンちゃんは自分たちのこともファンのこともよくわかってる頭の良い子たちだなあと改めて。

 
デビュー曲より前に5人で歌っていたWith youの冒頭歌詞、彼らは"夢から押し戻されて"しまうところからはじまる。心に描いた夢をカタチにするのはやはり現実世界なのだ。
分厚い小説でも漫画でもケータイ小説でもドラマでもアニメでもない。まだ誰も知らない物語のつづきは、煌くステージの上で。

 

 

 

 

 

 

 

 

63本目

ポムグラニット

 

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セクサマは夏の曲?

 

 

まもなくSexy Zoneデビュー5周年!ベストアルバム発売や非公式だけど楽曲大賞なんかもあって、5年間のセクゾンの曲をもう一度聴きこみたいなあと思う今日このごろ。

 

Sexy Summerに雪が降る』がとにかくすきなんだ!という話をするね。
何を隠そう、わたくし2012年8月8日FNSうたの夏まつりでのセクサマパフォーマンスをうっかり見て、ずぶずぶセクゾンにハマりました。アホみたいに何百回もリピートしてるし、どうしてもあの回のセクサマがいちばんすき。セクゾンの曲で一曲だけどうしても選出してって言われたらセクサマ一択!

 

『よびすて』初回限定盤Aに収録されてるMVメイキングで「今までにないくらい現実みを帯びてない?何年か前まで宇宙船に乗ってたんだよ?」のくだりで勝利が「夏にサンタの衣装着たり…」と言ってたのにセクサマだいすき人間のわたしは過剰反応。勝利にとってセクサマは夏なのか…?

 

Sexy Summerに雪が降る』は夏の曲か?冬の曲か?
これ、永遠の議題。夏に聴くと夏の曲だわ〜てなるし、冬に聴くとやっぱ冬の曲でしょ!ってなる。発売日は2012年10月3日!なんと、秋!!!!!という何とも摩訶不思議な楽曲。
それでも夏のイメージがガツンと強いのは彼らが夏を捧げたSUMMARYで披露しつづけたからかな。夏に雪が降るというありえない現象をTDCホールで実現させたの、すっごいすっごい何十回振り返っても良い。良いでしかない。タイトルにもSummerって入っているし、MVに春や秋要素が入ったり、サンタ衣装着てるとはいえやっぱり夏うたなのか?

 

CD売上げはそんなに奮わなかったのに対して、2年連続FNSの歌特番で夏も冬も歌ったりと何かと披露する機会が多い。
風磨くんがソロコンで2年連続オーラスで歌ったり、昨年カラフルEyesリリースイベントでもう一曲聴きたい?夏と冬の折衷曲が良くない??って歌ってくれたり、勝手な都合いい解釈だけど、セクサマは「選んでもらえる」曲なんだと思う。
はっきりした輪郭と垢抜け感。ほどよい軽さとチャラさ、アイドルを武器にしたトンチキすっとぼけ感と何より明るい。

 

そんなこんなで季節をひとつ選ぶなら「夏」の曲なのかなと思いながら、改めて聴き返す。

最後のセリフ、「僕たちからSummerクリスマス!」「あなたのもとにも雪が届きますように!」「今年の冬も一緒だよ!」……は??冬……???夏に雪降るんじゃなかったの?これから冬が来るの??「I need you!」へ?え?待って待って…「一年中、愛してるよ!」け、結局やっぱり年中無休な歌なの?!

 


っていう内容を更新しようとあたためてたら聡ちゃんの薔薇日々に先を越された!やっぱり聡ちゃん的には冬の曲なのか?

セクサマ巨大迷路からまだまだ出れそうにありません!!!!!

 

キミに頼ってほしいことがある

 

2015年紅白歌合戦でのパフォーマンスを見て書いたけどお蔵入りにしてた記事を上げてみようと思う。

 

別に悪い話するわけじゃないんだけど、当時ようやく5人でめでたしめでたしになったのにここで水差す…?超嫌なやつじゃない?と思ってしまいこんでたんだけど、巡り巡って更新するときが来た気がする。Myojo2016年12月号のふまけん対談を読んで思い出して今だ!って踏ん切りついた。

以下の文章は2016年1月3日に書いて眠ってた文章。ちなみにタイトルもそのまんま。手元にある方は紅白の映像とともにどうぞ。

 




紅白歌合戦のセクゾンパフォーマンス見た!イリュージョンありバルーンスティックありなお祭り騒ぎのCha-Cha-Chaチャンピオン!とってもよかった!!
ひとつ言わせてもらうなら、「明日が見える~♪」の突然のバラッバラ感どうしたよとツイッターでつぶやいた。それについてもうちょっとしゃべりたいけど140字じゃ上手にできなさそうなのでこちらで。
最初に言うと、この部分がいちばんすきなのです。たぶん。
なんでそんなにこの箇所について執着するかもいうと、元々ふまけんしょりと聡マリで振付けが違って良い気持ちではなかった。紅白でどうするのかな〜て気になってたんですよ。揃えてくるかそのままか。
迎えた本番、風磨くんが聡マリJr.と同じ振りをして勝利は通常営業、健人くんも我が道突っ走る。いつもはカメラに健人くんが抜かれる率高いのにこの日は引きで映され、その一瞬勝利の魂抜けてる瞬間もバッチリとらえられて画面がひたすらとっ散らかってた。
おいおいおめーらおーーい!そんなんじゃ明日見えねぇぞーい!って盛大にツッコミながらセクゾンらしくて笑っちゃって鬼リピした。この不完全感に「よし、2016年も応援できる」とも思った。未完成なところを含めて2015年末、完璧に心もってかれた紅白歌合戦

とか言いながらも、風磨くんにはメンバーを頼ってほしい。あなたはやさしい。やさしいから、「自分がどうにかすればいい」と思ってる、気がする。もっと、もっともっとメンバーを頼っていいのに。本番前、勝利に「松島とマリウスと同じ振りやろうよ」と、聡マリに「オレらと同じ振りやろう」とどうして言えなかったのか。本人はすきなようにやっただけだからと言いそうだけど。テレジョンカラーズで健人くんに「前だけ見てればいい」と言った風磨くんが彼らしいと思った。だけどひとりでグループ問題背負うには荷が重いよ。風磨くん、もっと頼って??

そしてもうひとつ。その箇所の勝利を見てわたしははじめて気がつくのです。勝利は、後ろにいる人たちが何をしているか知らないんだと。一番前のセンターに立つ勝利は自分が誰かの背中を見ながらステージに立つことが少ない。誰よりも自分と他のメンバーを信じてパフォーマンスに挑む立ち位置なのだなあと実感した。いつだったか、風磨くんが勝利はライブ後の映像をよく観てると言ってたっけ。なんてったって個性豊かなセクゾンちゃんですから、映像見てこんな散らかってたんかー!ってなること多々あるんだろうな。それ見て勝利は他のメンバーに何か言えるのかな?勝利が堂々と背中を預けられるグループになってほしいなあ。

 



以上、しまいこんでた文はここまで!この文章どうやって終わらすつもりだったんだろう(笑)
年明けのわたしは、とにかくもっと互いが頼れる存在になったらいいのに、と思ってたらしい。もちろん風磨くんと勝利くんだけじゃなくて、健人くん聡ちゃんマリちゃんも。

 

この前、歌番組でのよびすて披露を見て、「あ、この人たち変わった」と思った。すごく良かった。大人っぽいミディアムバラードですとか外側の話じゃなくて、みんなの本気度がめちゃめちゃ上がった。楽曲にパフォーマンスに真摯に向き合ってるのが伝わった。
そんでもって、蓋を開けたら裏側でふまけんが突然の急展開を迎えてたわけですが。(笑)細かいこと知らなくても、感覚的にパッと見てわかることあるもんだね。わたしだけじゃないと思う。初めてあなたたちを見る人にも伝わることもきっとあるはず。


例の対談で風磨くんと健人くんがよく話し合うようになった、頼りたい、頼ってよって話しててホッとしたよ〜。もお〜〜。まずは、レベル高いパフォーマンスしたいっていろんなところで言ってる勝利を安心して寄りかからせてあげてね。お兄ちゃんだいすきな聡ちゃんマリちゃんの手を引いてあげてね。

そんなわけで、ふまけん対談とよびすてパフォーマンスによってわたしの2015年紅白歌合戦はようやく成仏できました。

ちょろいからすぐ信じちゃうから!まだまだ期待してるよSexy Zone


最後に、鏡にうつった自分じゃなくて他の4人を見る。これは6年目の宿題だよ!

 

薔薇色の足あと

 

Sexy Zone結成5周年おめでとうございます!!!!!パチパチ!!



2011年9月、いつものようにパソコンでインターネットを立ち上げたときトップニュースでSexy Zoneというグループを知ったのを覚えてる。
この5年間、一人一人にとってどんな日々だったのかな。
Sexy Zoneがデビューしたときは全員10代学生。思えばこれから声変わりを迎える子だったり思春期迎える子だったり日本に来たばかりだったりそれぞれの夢や背負うものがあったり。何のときだったか忘れてしまったんだけど、ここ一年くらいでマリウスが「僕デビュー当時のことあまり覚えてない」と言っていたのが印象的でそりゃそうだよなって。
大人になると一日はおろか一年もあっという間になっちゃうけど、当時の本人たちにとってはすごく長くて重くて大きい5年間だったんじゃないかな。
小学校の6年間が心身共に大きく違うのはもちろんだけど、中高一貫校に通ってた身としては10代半ば~後半も結構長かったし、今振り返っても印象に残る時間になってる。
人はデビューしてたった5年じゃん!まだまだ!と言うかもしれない。だけど、この子たちが一緒に歩んできた5年間は本当にすごいことで当たり前じゃないんだって思うよ。

今は、もっと世に出たいとか起爆剤になりたいとか、自分の在り方を考えたり、やったことないことに挑戦したい、でも基盤ももっと固めたいって一人一人がもがいてる姿をなんだかとても愛おしく思う。個人としてもグループとしてもいっぱい迷って模索してほしい。そして、誰も想像できない遠くに連れてってくれたら嬉しいなあ。

月刊TVガイドでSexy Zoneについて「ずっと一緒にやろうとか、手をつなごうとか、そういうこと言わずに集まったグループかな。」と答える勝利がすきだった。
今は言葉にしなくても互いに共に歩んでいきたいと思ってるセクゾンちゃん。自分自身がブレッブレの人生歩んでるからなのか、生きてく上で違う道の選択をするのは全然ありだと思ってる。これから大人になって考え方や興味も変わるだろうし、一度きりの人生やりたいこと沢山挑戦してほしいし、永遠は求められない。ただ、本音を言ったら一生Sexy Zoneやっててほしいよ?!だいすきなアイドルだもの!!
一生一緒にいようなんて約束はしなくていいけど、もし今一緒にいたいのなら「今」について全力で互いの想いをぶつけあってほしいなあとは思う。
今後自分で見つけた"何か"をやりながらSexy Zoneでいることが、グループに還元、共有することができたらいいよね。一緒にいれば、一人が抱える悲しいことは5分の1になって、嬉しいことは5倍になるよ。

Sexy Zoneが一人一人の夢を叶えられる場所になっていきますように。

健人くん、風磨くん、勝利、聡ちゃん、マリちゃん、Sexy Zoneでいてくれてありがとう。世界で一番アイドルでチャンピオンでヒーローだよ。おかげで昨日も今日も、きっと明日もハッピーです。これからもよろしくね。

 

 

5年前、真っ白だった見据える先。振り返ればほら、歩んできた道は薔薇色に染まってる。そして今日、色鮮やかな新たな一歩を踏み出して。





あなたに拍手をおくりたい

 

 

唐突だけど、ちょっと思うところあってわたしの人生のバイブルであり、ジャニオタする上でのモットーにもなっていることの話と自己満足のひとりごとをぼやきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010年に放送された連続ドラマ『Q10』のお話がだいすきで当時買ったシナリオBOOKを付箋とマーカーだらけにして今も大切に時々読み返してる。シナリオを書いたのは木皿泉さん。わたしが愛してやまない日テレ土曜9時枠で放送されてた。

わたしがだいすきなアイドルを応援する上で常に脳みその片隅に置いていることが、この第9話(最終話)で主人公の平太(高校生)が"愛"について父親の武広に問いかけたときの会話。

 

平太「父ちゃんさ、母ちゃんのこと愛してる?」 

武広「えぇっ!言うの?ここで言うの?茶の間で?————(観念して)うん、愛してる。特にうなじ?」

平太「じゃあさ、母ちゃんを愛するように、世界を愛せる?」

武広「っていうか、オレ、それ、もうしてるかも。母ちゃん愛するごとく、世界を愛しちゃってるよ、オレ的には」

平太「ほんとに?それってさ、どういう意味なの?」

武広「つまりだ。母ちゃんを愛する、ということは母ちゃんが産んだお前らも愛する。ってことは母ちゃんを産んだ母ちゃんと父ちゃんも愛するんだな、オレは。母ちゃんに親切にしてくれた人も愛するし、その親切な人に親切にしてくれた人も愛す。母ちゃんに意地悪だった上司も、回りまわって今の母ちゃんの人格を作ってくれたわけだから、これまた愛するべきなんだよ。母ちゃんを成り立たせているモノ全てを愛する。それよ

平太「なんか、父ちゃん—―——スケールでっかい」

武広「おう」

(『Q10シナリオBOOK』第9話 #43)

 

これ!太字になってるところはまさに!

ドラマで見たときは「???」ってあんまり理解できてなかったんだけど、だんだんと意味合いが自分の中で濃いものになって気がついたら、人に対する考え方のベースになってた。そして、すきなアイドルをこの土台にのっけて応援するようになったら、ジャニオタするのがグンとたのしくなった。

 

まず大前提として、わたしは聡ちゃんがだいすきで、一緒にデビューした健人くんと風磨くんと勝利とマリちゃんがだいすきで、どの組み合わせも魅力的で、5人揃ったときのかっこよくてかわいいSexy Zoneがだいすき。純粋に全員に惹かれる要素を感じてる。コンサートでは彼らのバックについてくれるJr.にも同じくらい大きな声援をおくって、裏方のスタッフさんにも届いたらいいなと拍手をする。様々な年齢、性別、スタンスのファンがいるけれど、同じグループをすきなんだから、みんなでハッピーになれたらいいなって思ってる。

だから、ファン同士の価値観や意見の食い違いとか誰がすきで誰はきらいみたいな争いを目撃すると悲しくなる。

 

平太「不公平ってイヤだよな。何でオレだけって、自分の中に恨みばっかりが積もっていって―—」

中尾「——深井は、どうしてたの?」

平太「ん?」

中尾「だから、病気。自分のせいじゃないのに。いろんなこと恨まなかったの?」

平太「恨んだよ——でも、恨んでも、いいことなんか一つもなかった。っていうか、ひどくなるばっかりでさ。だから、この世は不公平だ。それでいいんだ。って思うようにした——そしたら、そんな目に遭ってるのはオレだけじゃないって気づいた。そうやって、オレは、恨みとか嫉妬とか、ろくでもないモノを、ちょっとずつ小さく折りたたんでいったんだと思う

中尾「——」

平太「ちっちゃくはなるけど、なくならない。きっとオレのどこかに、あるんだと思う」

中尾「——」

平太「同じだよ。オレとお前。同じなんだよ

中尾「——」

(『Q10シナリオBOOK』第5話 #58)

 

平太と同級生の中尾がQ10(ロボット)がどうしてもほしくて、たまたまQ10を手にした平太をうらやんだときにした会話。ちなみに平太は病気で小さい頃からずっと入院してた。世の中は不公平で誰しもネガティブ要素を持っている。みんな同じだけ不公平なんだよ。つまり結局はみんな平等ってこと。

 

わたしはいろんな人の意見を全部間に受けて、みんなが気持ちよくファンできたらいいなとか考えちゃって、意見が違うと思う人たちをバッサリ無視して割り切ることができなくていつも自分にうんざりする。結局傍観者だし、偽善者かもしれないし、どうしようもないことなんだけど。形振り構わず自分の信じる術を貫いてる人のほうがよっぽど正義なんじゃないかって思うときもあるけれど、セクゾンちゃんに関わる全ての人に愛を手向けたい、というのがやっぱり譲れないわたしのポリシーだからわたしなりに貫くことにした。

それと同時に、セクゾンちゃんひとりひとりの本当のことなんてわたしたちは何もわからないし知らないなあ…と思う。大人になるに連れて考え方だって変わるし、この先のことなんてわからない。だけど、今わたしたちに見せてくれている姿が存分に十分にだいすきだったらそれだけでいいじゃんって。そう思うことにした。

 

うーん、、でもやっぱり、コンサートや舞台を観てそれをつくりあげた全ての人たちに拍手をおくれない、最初からそれをわかって観るって、鑑賞者、観劇者としてそんな悲しいことあるのかな。

今よりもっと大きな会場でコンサートするセクゾンちゃんに無数に輝くペンライトと割れんばかりの拍手をおくるのが今のわたしのささやかな夢です。カラフルEyesリリースイベントのときに「東京ドームでコンサートやりたい!」「どんなことやりたいの?」って話してたお兄ちゃん二人が愛しくて心の中に大切にしまってる。そんな日が来たら、そのときの拍手はセクゾンちゃんをはじめステージをつくる全ての人、そして同じ時間を過ごした観客全員へおくりたい。

みんながセクゾンちゃんをハッピーでだいすきでいられますように。そしてセクゾンちゃん5人が何よりもしあわせでありますように。

 

 

 

 

ひとりごとおしまい。聡ちゃん元気にしてるかなあ。

ともあれ、シングルリリースたのしみ!グループでお仕事してると思うとそれだけで今日も元気になるね。

 

 

 

 

 

 

今日を知らない4年前の君へ


2016年8月14日。

NEWSが4人になって初めてやったコンサート、NEWS LIVE TOUR 2012〜美しい恋にするよ〜から丸4年になるらしい。4年前の今日、NEWSは雨上がりの東京の空に虹をかけた。


今日は数年前から仲良くしてもらってるNEWS繋がりの友人とたまたま遊んでた。で、そういえば!そうだっけ?ってなって調べたらやっぱりそうだった。もう4年も経つんだね、がんばってるよね、すごいよね、なんて話をして。


そしてわたしは、4年前の手越くんとシゲアキ先生と同い年になった。これは今年の5月くらいにぼんやり考えていたことで、グループのメンバー二人脱退、NEWSつづけるのつづけないの?このまま4人でやっていけるの?具のないおでん?周りがワイワイ騒ぐ中、人生の大きな決断をしてステージに上がった彼らと同じ年齢になってしまった。

当時のわたしは大学2年生、年上の彼らはとても憧れる年代で絶対にNEWSをやめないでほしい、活動してほしいと純粋に心から願ってた。解散したほうがいいなどと言う大人たちにどうしてもそんなことを言うのかと思ってた。

けれど今のわたしは少し違う。アイドルだとかファンがどうとかは抜きにして、一人の人間として向き合ったときに「まだこれから人生長いんだからすきなことやりなよ」「10代から縛られた生活をしてたんだから自由に生きなよ」って今のわたしだったら、もし当時彼らより年上だったら、そう言ってしまうと思った。だいすきだけど、だいすきな人たちだから自分自身を一番に考えた選択をしてよって今のわたしは言っちゃうと思う。自分が同じ年齢になってみて、彼らの選択がどれほど大きくて重いものであったか本当の意味で気がついた。

4年経った今日、改めて心からNEWSを守ってくれてつづけてくれてありがとうが言える気がする。素敵な歌もコンサートも涙も笑顔も、4年前誰も知らなかった景色を今日のわたしは知っている。今日もNEWSでいてくれてありがとう。


美しい恋にするよのライブは、チャンカパーナのイントロとともに「NEWS」の文字から4人が同時に上がってくるところからはじまる。そして、DVD/Blu-rayに収録されているラストのエンドロール、4人の名前が横並び に一緒に出てくる。曲はもちろんチャンカパーナ。これがどうにもこうにもだいすきだ。


アイドルの寿命は突然で儚くて虚しい、と思う経験をこれまでもそして今朝もしてきた。いつかは終わりがくるものなのかもしれないけれど、4年前にNEWSの寿命を延ばしてくれた彼らをこれからも見守っていきたい。そこにいてくれる限りわたしは応援していたい。


今日を知らない4年前のNEWSへ、わたしへ、みんなへ。NEWSは今日もキラキラ輝いているよ。

"待ちきれないよ Beautiful Days"、SUMMER TIMEのこのフレーズは明日がコンサートの日も、CD発売日の前日も、いつだってわくわくさせてくれる。この夏は24時間テレビが待っている。まだ知らない景色がこの先も待っている。そう信じて待ちわびて、明日も明後日もNEWSの未来を迎えにいきたい。



愛と勇気と君がいれば

 

Johnnys' Summer Paradise 2016『 Hey So! Hey Yo! ~Summertime memory~』観てきた!!聡マリ公演!フーーーッ!!!

 

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すーごいスペシャルたのしかった。

何が”スペシャル”かって、変わったことしたり物理的に大きな演出うんぬんじゃなくて、聡ちゃんマリちゃんが自身とジャニーズであることとSexy Zoneの楽曲とそしてファンと、丁寧に誠実に向き合ってまっとうした”スペシャル”だったと思う。

連続ドラマ『天皇の料理番』の第6話で「普通のカレーがとびきり美味い」というセリフがある。主人公がパリへ行く前に師匠が彼のつくったカレーを食べて言った言葉なんだけど、聡マリコン、まさにこれだと思った。正統でまっすぐなとびきりたのしいコンサート。一つ一つの曲目や演目の密度をここまで濃く細かく詰めて披露するって全然簡単なことじゃない。「初心にかえる」「初心を忘れない」ってこういうことなんだなって教えてもらった気がした。

 

セトリはソロ以外ほぼSexy Zoneの曲固め。シンメでコンサートってなったら先輩のコンビ・シンメ曲をやるのかなっていう安易なイメージをわたしは持ってたんだけどやらない選択にやられたー!ってなった。”二人でやる””個を魅せる”ことを二人組の曲やったりすきな先輩曲やって表現するんじゃなくて、ステージの両端でファンを煽ったり曲間の繋ぎや演出に活かしたことに表現の上手さを感じずにはいられなかった。みんなで踊ったりクラップしたり手あげて声出したり、会場をひとつにしたい彼らの思いがすごく伝わってきたよ。

それを特化する箇所として、男never give up、君にHITOMEBORE、Cha-Cha-Chaチャンピオンを会場みんなで踊って盛り上げれたことがわたしは純粋にうれしくてたのしかった。楽曲発売当時、少なくともわたしは受け入れられなかったし一生残るのに何てことをしてくれるんだ!と思ってたけど、一生セクゾン曲なんだからこの曲たちを愛したいともどこかで思ってて。2年前からいつどんな時だって一生懸命披露しつづけてちゃんと歌い続けられる曲にした聡ちゃんとマリちゃん。もちろんセクゾン全員ちゃんと曲と向き合ってたと思うけど、二人のライブであんなにハッピーな景色をつくった聡マリちゃん超すごいよ!

本人たちも言ってたけど少し懐かしい曲をやってくれたのもうれしかった。初めてやる曲よりやったことある曲を披露するほうが何倍も勇気がいること。馴染みのある曲にマンネリだと感じさせず、確実に彼らのパワーアップを見せつけられた、参りましたって感じ。4年前の夏に5人で立ったステージで、デビューした頃言われるがままに一生懸命やってた曲も、悔しい気持ちを噛みしめて踊った曲も、5人のパワーを見せつけた曲も、今回二人で披露して今までとは違うお客さんの反応感じたり、4年前とは違った景色が見えたり、聡マリちゃん自身も自分たちの成長感じてたんじゃないかなあ。

 

セトリをはじめ、曲間の繋ぎが丁寧で感動した。2曲目にぶつかっちゃうよ持ってきて「ふたりの世界~♪」でピースするのずるい!すき!雨だっての傘が和風だなあと思ったらそのまま和コーナーの冒頭に繋がったり、We can be oneは着替えの時間を感じさせないくらい効果的に見えたり、めっちゃクールに踊ってたかと思えばお互いのソロ紹介のほのぼのさも聡マリならではでとっても良かった。

もちろん曲目の完成度も高い。Don't Stop Sexy Boyz!は何回も二人がやってるとこ観てきたけどシンメ和衣装と扇子をつかったパフォーマンスが圧巻で全然知らないドンセクがそこにあった。24-7大サビの「24-7 Lookin' for heaven 高鳴ってゆくCrazy hearts いつの日か 掴みたい それぞれの願い」が心臓に突き刺さるようだったし、With youのときこんなに軽やかにたのしそうにステップ踏める子たちいるんだなあ羽根が生えてるみたいって泣きそうだった。Hey you!はHey you!(葉)Say so!(聡)でずっと勝手に聡マリ曲だと思ってたからアンコール一曲目天才か~~!!てなった。ああ、本当にたのしかった。思い出すとキリがない…。とにかく披露する曲全部に二人の愛と選んだ勇気が感じられたよ。

 

普段、聡マリ天使!宇宙!天界!楽園!みたいな異次元かつ膨大なことさらっと口走っちゃうけど、松島聡マリウス葉のアイドル人生5年間で一歩一歩踏みしめた歩みとか努力とか、悔しさ、喜び、打破したい殻、グループやファンへの想いがパワーとなって創り上げたコンサートだと思った。ただ、聡マリは運命!ってことは推しつづけたい。笑われても信じつづけたい。運命によって出会った二人のずっと一緒にいられる場所がSexy Zoneでありますように。

 

 愛と勇気で満ち溢れたスペシャルな時間をありがとう!このあと公演控えてる勝利と健人くんと風磨くんに良いプレッシャーかけられたんじゃないかな?聡マリちゃんはなまる100点満点金メダル!!Sexy Zoneの未来は明るい!!!!!