花が咲くころ

世界にひとつしかない薔薇の花束をあなたに贈ります

"最高"のつくりかた

 

NEWSは最高にたのしいライブをする。

わたしは、今東京ドームでいちばんユニークなライブをするのはNEWSだと思ってる。
地方アリーナをまわり、東京ドームでラストを飾るのが近年の定番になってきているライブツアー。アリーナの1万人もドームの5万人も、一列目も最後列も、NEWSを知ってる人もあんまり知らない人も、誰ひとり置いていきぼりにしない、"みんながたのしい"をつくりあげるのがNEWSのライブだ。

 


NEWSのライブの大枠をつくっているのは、まっすー。近年は彼が衣装やステージ演出のアイディアを考えライブの大枠をつくっている。よく、まっすーは何してるの?みたいなこと言われてるけど、彼はNEWSのクリエイター兼プロデューサーだとわたしは思ってる。彼のものづくり力はとにかくすごい。具体例出すととんでもない長文になるからすごいのひとことで許してほしい。
まっすーは東京ドームでライブをすることにこだわる。
「どうしてこんなにもたくさんの人が同じ日に同じ場所に集まるのだろう?」
かつて東京ドームの一番端っこでジャニーズJr.として踊っていた増田少年がもった疑問。これが今日もアイドル増田貴久のエネルギーとなっている。
それに繋がるエピソードとして余談をひとつ。我が家は三姉妹と母(父以外)の4人がNEWSのファン。普段はみんなバラバラで家族全員集まるのも一苦労なのだが、一年に一回NEWSのライブは必ずみんなで行く。フルタイムで働く母も鬼ギャルな次女もアニオタな三女もわたしも何が何でも予定をこじ空ける。何年もつづくとNEWSの存在すごいなって思う。きっとこういうことがいっぱい連鎖して5万人が集まってる。ドームはアイドル対ファンだけでなく、NEWSを通して人と人とが繋がる場所でもあるのだ。
そして、東京ドーム二階席後列のチケットが届いてもガッカリしないでほしい!むしろ喜んで!!なんてったって、子どもの頃、東京ドームの二階席後列でJ-FRIENDSのライブを観て感動をおぼえたまっすーが考えるライブ。たのしいに決まってるのだ。


そんなまっすーをアイディアマンと呼び、すごい!といろんなところで言いつづけてくれるのが小山くん。NEWSのリーダーであり、news every.のキャスターだ。
6年前、週に一回の出演からはじまり、一昨年から週4回、選挙の中継をしたり、先日は大統領選のメインキャスターを務めるまでになった。平日キャスター週末アイドル小山慶一郎。一時期、わたしが16時台に仕事の休憩をとっていたときは休憩室で小山くんに会い、火曜日はKラジ聴きながら帰ってた。そのとき一年でいちばん声を聴いた人だった。
どこにいても、テレビから小山くんの声が聞こえるとすぐにわかる。けーちゃんだ!every.だ!ってなる。
この前、テレビに背を向けて座っていたときにふと小山くんの声が聞こえて振り返ったらアイシティのCMだった。
今まで、彼の声がわかるのはわたしがファンだからだ!と思っていたけれど、全国放送の大きなCMがはじまったことで彼の「声」は、世間一般の大勢の人が認知している「声」になったのだと知る。すごい、それってすごい。コンタクト屋さんのCMだけど、このCMがテレビを通して届けるのは小山くんのやさしい「声」なんだ。
今日も彼はまだNEWSを知らない多くの人たちへ、ニュースを読み、声を届けつづける。


小山くんがNEWSの「声」ならば、NEWSの「顔」はやはりこの人、手越祐也
とにかく「スゲェやつ」って言うのがてごちゃんのこと知ってる人も知らない人もなんとなく共通の印象だと勝手に思ってる。
負けず嫌いで我が強い彼は、小さい頃からリーダーや学級委員長、勉強でもサッカーでも1番を手に入れてきた。そんな彼を1番にできないもの、それが「NEWS」だ。Jr.歴浅くしてデビューした彼は世間ではエリートと言われているが、当時はグループ内で年齢もJr.歴も一番下でファンの歓声も少ない。初めて1番じゃない生き辛さを味わい苦しんだ。同時に負けず嫌い精神に火をつけた。
11月の少プレで「失敗した人にしかわからない痛みもたくさんある」と言っていて来世に残したい偉人のお言葉だと思った。彼にとって「失敗」は金メダル獲ったぞー!勝ったぞー!っていうのと同じ価値があるのだ。大成功も大失敗も貴重な体験には変わりない。ああ、やっぱり手越祐也ってスゲェやつだ。
NEWSの中で1番になれないことを経験した彼は、今NEWSとして1番になるために先陣をきって走りつづけている。何をもってNo. 1と定するかは難しい世界だけど、手越が1番になれないNEWSが、NEWSを1番にしようと目指す手越の挑戦が、どうにも魅力的で目が離せない。


我が道突っ走る手越と同い年のシゲアキ。小説書ける系アイドル。
「25さいまでにゴールデンで主演を務める。できなかったらNEWSを辞める。」若かりし頃の彼はそんな目標を掲げていた。タイムリミットまで一年を切ったとき、NEWSは4人になった。グループの行く末がわからない。その少し前から『ピンクとグレー』を書いていた。
今も昔もドラマや映画で主演を張れれば主題歌を歌える可能性がある、みたいな方程式がある。しかし、主演というのはいろんな事情含めて簡単なことではない。
25さいで目標を達成できなかった彼はNEWSを辞めなかった。4年が経ち、『ピンクとグレー』は映画化。『傘を持たない蟻たちは』が連続ドラマ化。主演ではない。『傘を持たない蟻たちは』の主題歌はNEWS。
主演ができない、ならば書けばいい。主演と主題歌セットはかっこいい。でも、自分が原作者となり主題歌をとってきたシゲアキはめちゃめちゃかっこいい。特例はこれまでもあれど、誰も壊せなかった暗黙の方程式をシゲアキは壊した。スーパークリエイティブで伊達にサブカルやってねーな!って思った。
そんな彼は今年の夏、24時間テレビスペシャルドラマで主演を果たす。夏休みの土曜日ゴールデンタイム。4年遅刻したけれど、加藤シゲアキはトンガった加藤成亮が描いた夢をちゃんと叶えた。

 


「王道」とはなんだろうか。世間がなんとなく正しいとする方法で功績を残すことがいいような気がしてしまうけどそうじゃなくてもいいじゃんって4人それぞれが教えてくれる。まわり道したり、自ら道を切り開いたり、結果が全ての世界だけど、ちょっと変わった方法で結果を出すその過程に惹かれてしまう。

4人のつくるライブは面白い。リフターは使わず、センターステージにぎゅっと集まって歌う。ジャニーズ初の最新技術だかなんだかの演出ではなく、バックネットを外す。これが彼らの考える東京ドーム5万人のもてなしかただ。
"最高"の表現方法はたくさんある。わたしはNEWSの"最高"への導きかたが最高にすきだ。

 

NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO。12月14日本日、再び開演を知らせるブザーが鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

59本目

ジュミリア

 

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