花が咲くころ

すきとすきを行ったり来たり

#さくらガールとわたし

 


さくらガールは2010年3月31日発売、前回のリリースから約11ヶ月ぶりのNEWSのシングル。タイアップはない。
良い曲だな、と思った。淡く儚い恋を桜が舞い散る様子で表現した歌。やさしいメロディー。久しぶりにシングルを発売してくれるだけでうれしかった。"良い曲でうれしい"当時は言ってしまえばそれだけの、たくさんあるリリース曲の一曲くらいの気持ちで聴いていた。雨がちらつき、風が吹く曇り空の下で撮影されたPVが妙に切なかった。

 

#さくらガールとまっすー
さくらガールと言えば真っ先にまっすーが思い浮かぶのはわたしだけではない気がする。この曲のオチサビを歌う彼の姿は、当時歌番組で歌っているときから印象的だった。ライブでもみんな息を飲んでこのパートに耳を傾けるのは、テゴマスのまほうライブツアーで歌い上げたふたりのさくらガールがあったからなのだろうか。

いつまでも 続いてゆくと そんな気がしてた

「NEWSがなくなるかも」という気持ちで歌ったこともあった。今、「これからも歌いつづけていくよ守っていくよ」と言ってくれるまっすーは、桜は一度散ったら終わりじゃない、来年再来年と何度だって咲き誇ることを知ってるんだと思う。

 

#さくらガールとシゲアキ
わたしがテゴマスのまほう横浜アリーナ公演を観にいったとき、シゲアキ先生も見学にきていた。MCで紹介され、見学席から大きな紙を掲げる。年明けに発売の「ピンクとグレー」のポスターだった。このときの様子がものすごく鮮明に残ってる。

儚いから 綺麗なんだってさ
そんなこと灰色になった今 聞きたくないのさ

この曲で唯一色を表現する歌詞。他にはそんな表現ないのだけど、タイトルから淡いピンク色の楽曲イメージ。ピンクとグレーだな、と思った。季節によって見せる色合いは違えど、同じもの。紙一重。春でも冬でも桜の木を見ると、あのとき硬い表情でステージを見つめていたシゲアキを思い出す。

 

#さくらガールと手越

散りゆくから 綺麗なんだってさ そんなこと知らない僕になにが 出来たっていうのさ

手越の歌うこのパートがすきだ。どんな楽曲も自分色に染めて歌い上げる彼だけど、このパートを歌ってる手越の声が歌が表情がいちばんすきだ。
NEWS LIVE TOUR 2015 White全公演が無事に終わってすぐ、わたしたちは手越のお父さんがその年のはじめに亡くなっていたことを知る。お父さんはさくらガールがすきだった、本当は東京ドーム最終公演を観にくるはずだった、「親父、届いた?」あの日、東京ドームで天を指さして言った。
Whiteのライブ映像でだいすきなパートを歌うてごちゃんの表情は苦しかった。今回再録された彼の声は、今まででいちばんやわらかくてやさしく聴こえる。

 

#さくらガールと小山くん
もしかしたらこの曲にいちばん感情を揺さぶられつづけたのは彼かもしれない、と思う。
テゴマスの歌うさくらガールを観て思わず泣いてしまった小山くん。2013年の雑誌インタビューでは、「NEWSへの愛はやっぱりいっしょだよなって。ふたりを信じようって。」と話していたけれど、2015年には「もしかしたら、NEWSとの決別のために歌ってるんじゃないか」とネガティブな感情があったことも打ち明けている。
きっとどちらの感情もあって、本当だった。この曲にいっぱいかき混ぜられた小山くん。今はどんな気持ちで歌っているのだろう。

突然の出会い 教室で二人 なんてことない 台詞ばかり

小山くんが守り抜いたNEWSのさくらガール。1番の歌い出しは、彼自身だ。

 

#さくらガールとNEWS
ああ、どうしてこの曲はこんなにこんなに、こうなんだろう。春の切ない恋のうた、ただそれだけだったのに、NEWSもファンもいろんな感情を含めて大切だと思う曲になってしまった。
インターネットやツイッターなどで「さくらガール」と検索をするとやたらとエモーショナルなつぶやきや長文ブログ、この曲に寄せられた思いが溢れんばかりと出てくる。
感動する、最高、やばい、泣ける、辛い、聴けない、思い出す……
"さくらガールと誰か"の物語がある。いろんな感情を全部ひっくるめてみんなこの曲がだいすきなんだ。

 

様々な思いが込み上げてくるのは、彼らがこの歌を誰かのために歌った証だと思う。
そこにはいつも届けたい相手がいた。これまで歩んできた仲間、これからも共にする仲間、自分自身、応援してくれるファン、大切に思うたった一人。
誰かのために歌う、という歌手として当たり前で、つい忘れがちで、漠然とした永遠のテーマをこの曲はいつもいつでも満たしていた。だから心に響く。
さくらガールをかけがえのない曲にしたのは、紛れもなく歌手として大切なことを忘れなかった彼ら自身だ。

"さくらガール-Represent NEWS Mix-"
さくらガールと迎える8回目の春。

今日もNEWSは歌いつづける。あなたのために、わたしのために。