風磨くんが見てる世界
風磨担のお友達とSTAGEコン鑑賞会したときにちらっと喋ったことを残しておきたくて文章にしました。
風磨くんは、よく"気がつく人"だなあと思う。
他の人には見えてないこと、気にしないようなこと、わずかな変化に彼は気がつく。
上手く言葉にできないんだけど、ふつうの人が「点」で捉えることを「線」で捉えることができたり、曖昧なことがはっきりと見えたり、人の心情の変化を読み解いたり、ほんの少し先の未来を予測できたり。
占い師でも預言者でもなんでもないんだけど、みんなにはわからない何かを風磨くんはいつもわかってる。
頭がきれて視野が広くて敏感で、それでいて見てみぬふりができなくてほっておけない。やさしくて気づかい屋さん。これがわたしの中の風磨くんのイメージ。
先月発売された「Sexy Zone presents Sexy Tour 2017〜STAGE」Blu-ray&DVD。
メイキングには、今回演出を任された風磨くんが、客席に座り、オープニングの登場シーンの演出を決めている姿がある。ストロボみたいなのをもっと強くとか、あれこれスタッフと相談をする。
ふとこのときに、彼にはこの会場の空席全てにお客さんが入り、自分たちがステージ上に登場する光景がはっきりとわかっているのだなって思った。
ステージ上で起きている他の人は気がつかないような僅かな違いが彼の目にははっきりと映っている。
そして「こうしたほうがいい」と言葉にすることができる。彼の中に「どちらでもよい」は多分ない。
本編の映像を見ても、生で見ていたときには気がつかなかったステージ上のライティングやJr.を含めた立ち位置、登場のタイミングなど、演出全てこと細かに決められていたことを知る。見るたびに新たな発見があると思った人も少なくないのでは。
風磨くんの考える演出には「奥ゆかしさ」とか「心づかい」がある。日本人ぽさというか。派手さや新しさによりかからない意思を感じる。
そんな彼の繊細な気づきがいっぱいいっぱい集まると贅沢な「おもなし」になる。
それをわたしたちは無意識のうちに五感で汲み取っていて、「STAGEコン最高だ!」と感じていたのだと改めて思った。
今年、「Sexy Zone、まだまだだな」と思った瞬間は?
『俺はね、自分たちのライブの盛りあがりかな。俺らは熱くなってやってるけど、もっと見に来てくれる人を熱くさせられるんじゃないかなと思う。要は俺らの力不足。他のアーティストの方のライブを見に行く機会があって、その一体感がハンパないって感じたんだよね。会場中がワ〜ッと揺れるような歓声で「これやべぇ」って思ったし、そんなに曲を知らない俺でもすごく楽しめた。自分たちは自分たちのことしか知らなかったから「盛り上がってきてるんじゃないか?」って思っていたけど、実は全然そうじゃなかつた(苦笑)。だからライブをどう盛り上げていくのかって点では、俺らはまだまだなんだと思うんだよ。』
(月刊TV navi 2015 2月号)
夏にさいたまスーパーアリーナで一日3公演行ったあの年。当時から、風磨くんのこのインタビューがものすごく印象に残ってて、勝手な憶測だけどこのときの感情がソロコンを含め今日まで彼がつくりだしてきたライブステージの原動力なのかなと思ってる。
もしかしたら彼の"気づき"は、人より現実の残酷さや醜い世界を味わってしまってるんじゃないかなって心配したこともあったけど、今、彼の"気づき"が、キラキラと輝くSexy Zoneのステージをつくっている。
はっきりと定義や形があったり、感触や重さでわかるものではないけれど、誰も真似することのできない風磨くんの強みだ。
風磨くんが見てる世界はとても美しい。
大きな夢とユニークな発想ととことんこだわる、もてなしの心を忘れない。
「これからも僕らなりに、僕ららしく、誰かの夢であるグループであり続けるよう努めます。」
彼が映しだす、次のステージがたのしみで待ち遠しい。
そして彼らが立つステージからも、銀河一最高の景色を見せてあげられたらいいな。
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42本目
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