花が咲くころ

世界にひとつしかない薔薇の花束をあなたに贈ります

トレンドワードは #国民的Sexy

 

この間、平凡BRUTUSをしっかり読んだら面白かった。
今をときめくアイドルたちのグラビアページも素敵だけど、わたしが知らない約30〜70年前の娯楽雑誌とスターと読者。その関係性が興味深かった。
手元にある人は是非、真ん中に挟まったザラリとした紙質のページを広げてみてほしい。

 

まずは芸能人のグラビアがとても充実していた点。テレビが普及していなかった当時、映画館でしか見られなかった俳優の姿を家の中で見られる。これがどれほど魅力的なことだったかは想像に難くありません。さらに、その頃は五社協定(映画会社に所属している俳優は自社の映画にしか出演できないという協定)がありましたが、『平凡』のグラビアではそれに関係なく映画会社の垣根を越えた俳優の共演ができました。ほかにも、時代劇俳優の洋服姿など、雑誌ならではの強みを生かしたグラビアが毎月のように見られたわけです。
(BRUTUS 2017年3月1日号)

"歌本"とは、流行歌の歌詞とそれを歌っている歌手の写真、場合によっては楽譜までが一緒に掲載された冊子のことです。(中略)当時はみなラジオから流れてくる流行歌を聴きながら、その歌詞を紙にメモして覚えていたといいますし、歌詞だけが朗読される時間を設けた『ラジオ歌謡』という番組もあったくらいですから、"歌本"の需要は相当にあったんでしょう。
(BRUTUS 2017年3月1日号)

『平凡』には毎号、別冊付録『HEIBON SONG』が付いていた。『明星』の付録『YOUNG SONG』とともに、通称「歌本」と呼ばれたが、貴重な情報が満載で、これが目当ての読者も多かった。
まずは「歌詞」。レコードを買わなくても、今ヒットしている曲の歌詞をすべて把握できたのは歌本のおかげだった。筆者も昔、歌本を見て、桑田佳祐が何を歌っているのかよく確認したものだ。
さらに、弾き語り派には嬉しい「コード進行」が歌詞の上に必ず載っており、曲によっては楽譜まで掲載。歌詞の下には、レコーディング秘話が掲載されていたり、アルバム全曲特集もあったりと、楽曲自体を楽しむ層には至れり尽くせりの内容だった。
速報性も売りで、レコーディング前に入手した新曲の歌詞をいち早く掲載することもあった。だが、録音時に歌詞が差し替わり「あれ?レコードと違うぞ」ということも。編集部が別班を作って制作していた歌本は、Webなき時代の「神本」だったのだ。
(BRUTUS 2018年3月1日号)

「平凡友の会」とは、もとは読者投稿欄のタイトルでした。当時は個人情報に対する意識が今と違っていたので、投書をした人の住所が番地まで載っていました。そしてそれを読んで興味を覚えた読者が投稿者に手紙を送り、文通に発展することがよくあったようです。
50年代の前半には、読者の文通したいという希望に応え、「平凡友の会」とは別に「お便り交換室」という文通欄が作られたほどです。これに掲載されると、600〜800の手紙が送られてきたそうです。多い人では1000通以上も届いていました。
こうした事態を受け、『平凡』は「平凡友の会」という会員制の文通用名簿を作るに至ります。より興味深いのは、「平凡友の会」の会員たちが、地域ごとに自発的に集まり始めたことです。集まって何をしたかといえば、支部でのレクリエーションや、その地域に巡業に来たスターを楽屋や旅館で囲んでの撮影会や座談会です。50年代前半に始まったこの文化は、60年代前半には衰退してしまいます。しかし、この「平凡友の会」の会員数は10万人以上だったというから驚きです。日本の雑誌史上おそらく最大規模の読者組織だったといえるでしょう。
(BRUTUS 2017年3月1日号)

「スターはファンにとって、仰ぎ見る存在であった。スターはファンの生活の"彼岸"にいた。スターはスクリーンのなかに住む架空のイメージだった。『平凡』はそのスターを、ファンにとって身近な存在にした」
(BRUTUS 2017年3月1日号)


わたしはこのときの時代や世界を知らないけれど、めちゃくちゃわかる!わかるよ!って気持ちになった。え、めちゃくちゃわかるよね??

今と全然変わらないじゃんって思った。
すきなスターの貴重な一面を見たい、新曲の歌詞をいち早く入手したい、裏話を知りたい、共通の感覚を持つ人と知り合い、喜びも悲しみも誰かとわかちあいたい。
現代とやり方や手段は違えども、狭い世界に広がる宇宙感。
ハチャメチャで斬新で怖いもの知らずで無我夢中。
いつの時代も、流れる時間軸を先駆けてきたのは「若者」と呼ばれる存在だ。


ただ、変わったなと思ったのは、スター自身から世の中に歩み寄れる時代になったなあということ。
インターネットが普及して、俳優、アイドル、芸人、モデル、スポーツ選手、政治家、あらゆる有名人がわたしたちとSNSという同じツールの中に生息できるようになった。

そんなご時世で、自身が踏み込めない世界にファンの力を借りて踏み込んでいく健人くん、ものすごく逞ましい。めっちゃ司令塔だし使いこなしてるよね。笑
でも、同じツールにはいられない少しの不自由さや遠さこそが、人々の興味をひき、ひとつのムーブメントを起こすきっかけになってるんじゃないかなあとも思う。


ハッシュタグ」とは「#」のあとにキーワードつけてタグ化したもの。TwitterFacebookInstagramなどのSNSで利用できる。ハッシュタグが最初に使われたのは2007年。日本語で利用できるようになったのは2011年7月。
2011年にデビューした今を生きる彼らにとってぴったりなアイテムなんじゃない?

何十年経ってお母さんとかおばあちゃんになった頃、こんなの使ってた時代あったねって思い返す日が来るのかなあ。

 

 

 

とか言って、このタイトルでブログをあげたかっただけなんだよね〜!笑

あと偶然なんだけど、スペシャルドラマ『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』で石ノ森章太郎赤塚不二夫が出会うシーンを見て、ワァ〜〜〜!!!って胸が高鳴った。どんなジャンルも、娯楽は人々の心を豊かにするね。


トレンドに直接は繁栄されないけど、気持ちだけでも届いたらいいな。

 

 

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26本目

ライラ

 

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