透明チェイスダウン
今春のコンサートで『CRY』の演出を観たときは、ただびっくりして他に何か考える余裕がなかった。
ステージで華やかに踊ってた彼らが突然姿を消し、ハラハラと紙吹雪だけが散っている。
映像で改めて見て、こんなにも美しく残酷なことないなと思った。
Sexy Zone LIVE TOUR 2019 PAGESのBlu-rayが発売されて早一ヶ月。
わたしは、発売日に受け取って家に帰り、コンビニで買ったおやつと一緒に買ってきたananを広げながら、映像を観た。
思うんです。
もしも、わたしがこの人たちを今はじめて見たとしたら、誰かにどんなに進められてもこのグループのこと全然すきにならないなって。
いや、それはわたしの屁理屈かもしれないけど。
だけど実際のわたしは、気がついたら歌を口ずさんで、身体が勝手に踊って、今のとこもう一回って巻き戻して、聴き馴染んだ曲をアカペラで奏でる歌声を聴いて、ああこのグループだいすきだなって思った。
よくわからないね。
わからないけど、もしもじゃなくて、たった今の自分のほうが大切だと思った。
彼らはさ、“ずっと応援してください”って言うけれど、所詮あなたとわたしはアイドルとファンかもしれないけれど。
だけどわたしは、もっと対等な関係になりたいし、なれると思ってる。
そうだなあ、「Sexy Zone」っていうひとつのでっかいプロジェクトを一緒に盛り上げていくチームみたいな。広い世界に立ち向かっていく戦友みたいな。
何万人もいるんだよ。
もっと頼ってよね。
余白と空白 - 花が咲くころに持論を書き綴った『いつまでもいつまでも』の間奏、映像に収録されていた風磨くんの表情と仕草を見て、わたしたちのパートでもあったのかなあ、なんて思ってみたりした。
Disc1のライブ映像が全部終わって、画面の下から上へ流れてくるクレジット。
ツアータイトルの次に上がってきた「Sexy Zone」の文字のすぐあとは、しばらくぽっかりと空いた空間がつづいた。
それを見たら、映像を見ている間ちょっとだけ溜め込んでた涙が抑えられなかった。
*
Sexy Zone結成日おめでとう。
今日もみんながいることに感謝して。
また会いたいと強く願って。
わたしたちとみんなで、ね!
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