花が咲くころ

世界にひとつしかない薔薇の花束をあなたに贈ります

君と、SNSの知らない感動を


あなたは、ネタバレをいっさい見ずにコンサートを体感したことがあるか。

コンサートに限らず、舞台、イベント、映画、その他エンターテイメントにおいて、今のご時世でそれを貫くのって結構難しい。


TwitterInstagram、 LINE、FacebookYouTube、その他各種ブログなど。現在、わたしたちの周りにはさまざまななSNSが溢れていて、いろんな情報が飛び交っている。便利な世の中だ。

ガラケー時代も前略プロフとかリアルとか(わかる世代にはわかるはず)をはじめ、ミクシィやモバゲーやブログ、そういったネット上でのコミュニケーションツールはあった。

しかし、スマートフォンが普及し、こういったSNSアプリをみんなが使用しはじめたとき、なんか上手く言えないけど、確実に新しいことであったし何かが"変わった"よね。わたしの記憶の感覚だと2011〜12年頃だったと思う。とにかく今までより情報が速く手に入り、リツイートやいいねで他者と共有できることが新鮮で、持ってる情報は言いたかったし、知らない情報はいち早く入手したくてたまらなかった。

 

 

「コンサートのネタバレをネット上に流さないでほしい」

「それが一瞬で広まるのは悲しい」

「僕たちはものすごい時間をかけてセットリストや演出を考えている」


この頃、こういった言葉をことあるごとにくり返し言っていた青年がいた。当時のてごちゃんだ。一度や二度ではない。とにかく、数年単位でこのようなことをファンに訴えかけつづけていた。

それがファン全体に広まりはじめたのが、NEWSが4人で本格的に活動をはじめて少し経ってからだった気がする。2015年頃にはだいぶ普及してたかな。自分たちの意見を取り入れて、より世界観を固めた作品をつくるようになり、NEWSのメンバーみんながファンに対して純粋にそれぞれの初日を観てほしいと思っていたのは確かだと思う。


わたしは、ネタバレを否定するつもりは全くない。SNS上での情報共有やトレンド入りなどで話題になることが吉と出ることはたくさんある。

しかし、NEWSのファンは数年の時を経て、SNS上にコンサートの公演内容を極力漏らさないことを選んだ。

公演内容について話したい人たちは専用のSNS非公開アカウントをつくり、友達同士でもまだ観ていない子には暗黙の了解で内容は言わない。きっとファンでなければコンサートツアーがいつ開催されているかなんてわからなかっただろう。


なぜだったのだろう。

"ファンはすきなアイドルの言うことを聞く。"だなんて、そんな安易な理由ではなかったと思う。

何万人もの人がそれを選んだ理由なんて、想像でしかわからないけれど、確実に言えるのは、みんながあの世界観を体感したからだ。彼らのパフォーマンスから、多くの時間をかけて考え、練り込んで、何かを伝えたいと訴えかけていることは誰もがわかったはずだ。みんながNEWSのつくるコンサートを信頼していた。はじめてで知識がなくても本当の意味で"みんな"がたのしめる空間を、作品を、彼らは目指していた。

わたしたちは、あの瞬間に確かに目にした光景を"真実"だと疑わなかった。本当だからこそ、今この目で見たものを大切にしたいと思ったからこそ、一人一人が心で噛みしめて、言わなかったんだ。


いつも、最終公演終了後、それを祝うかのようにクラッカーが弾けるみたいに、花びらが舞うように、さまざまな人たちの感想が、キラキラとSNS上に飛び出してゆく。あの感じが何度でもすきだなと思う。

 

 

今の時代において、それぞれが純粋な気持ちでコンサートをたのしむ。それを当たりまえにしたNEWSはすごい。多様なネットワークが行き交うこの時代で、それができたのって世界規模で見てもNEWSくらいだったんじゃないかなあ、なんて勝手に思ってる。どうだろ?わたし世間知らずだから、他の団体のことあまりわからないのだけど。このSNS時代にNEWSとファンの結束力超すげーじゃんってめちゃくちゃに思ってる。


誰かが残していってくれたもの。これから新たに生まれるもの。どちらも穏やかに、心地よく、溶け合ってゆけたなら。


あの空間がわたしはすきだ。

世界が変わろうとも。

技術が発達していこうとも。

コンサートの在り方が変わろうとも。

どんな情報にも打ち勝てる、熱狂と感動、あの場所にいる人だけが知っている本物の空気を味わうことを、わたしはずっと諦めない。

 

 

 

 

 

 

 

 

NEWS結成日おめでとうございます。また東京ドームで会いましょう!


60本目

オール4ピュア+

 

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白の薔薇の花言葉は「純潔」