花が咲くころ

世界にひとつしかない薔薇の花束をあなたに贈ります

トレンドワードは #国民的Sexy

 

この間、平凡BRUTUSをしっかり読んだら面白かった。
今をときめくアイドルたちのグラビアページも素敵だけど、わたしが知らない約30〜70年前の娯楽雑誌とスターと読者。その関係性が興味深かった。
手元にある人は是非、真ん中に挟まったザラリとした紙質のページを広げてみてほしい。

 

まずは芸能人のグラビアがとても充実していた点。テレビが普及していなかった当時、映画館でしか見られなかった俳優の姿を家の中で見られる。これがどれほど魅力的なことだったかは想像に難くありません。さらに、その頃は五社協定(映画会社に所属している俳優は自社の映画にしか出演できないという協定)がありましたが、『平凡』のグラビアではそれに関係なく映画会社の垣根を越えた俳優の共演ができました。ほかにも、時代劇俳優の洋服姿など、雑誌ならではの強みを生かしたグラビアが毎月のように見られたわけです。
(BRUTUS 2017年3月1日号)

"歌本"とは、流行歌の歌詞とそれを歌っている歌手の写真、場合によっては楽譜までが一緒に掲載された冊子のことです。(中略)当時はみなラジオから流れてくる流行歌を聴きながら、その歌詞を紙にメモして覚えていたといいますし、歌詞だけが朗読される時間を設けた『ラジオ歌謡』という番組もあったくらいですから、"歌本"の需要は相当にあったんでしょう。
(BRUTUS 2017年3月1日号)

『平凡』には毎号、別冊付録『HEIBON SONG』が付いていた。『明星』の付録『YOUNG SONG』とともに、通称「歌本」と呼ばれたが、貴重な情報が満載で、これが目当ての読者も多かった。
まずは「歌詞」。レコードを買わなくても、今ヒットしている曲の歌詞をすべて把握できたのは歌本のおかげだった。筆者も昔、歌本を見て、桑田佳祐が何を歌っているのかよく確認したものだ。
さらに、弾き語り派には嬉しい「コード進行」が歌詞の上に必ず載っており、曲によっては楽譜まで掲載。歌詞の下には、レコーディング秘話が掲載されていたり、アルバム全曲特集もあったりと、楽曲自体を楽しむ層には至れり尽くせりの内容だった。
速報性も売りで、レコーディング前に入手した新曲の歌詞をいち早く掲載することもあった。だが、録音時に歌詞が差し替わり「あれ?レコードと違うぞ」ということも。編集部が別班を作って制作していた歌本は、Webなき時代の「神本」だったのだ。
(BRUTUS 2018年3月1日号)

「平凡友の会」とは、もとは読者投稿欄のタイトルでした。当時は個人情報に対する意識が今と違っていたので、投書をした人の住所が番地まで載っていました。そしてそれを読んで興味を覚えた読者が投稿者に手紙を送り、文通に発展することがよくあったようです。
50年代の前半には、読者の文通したいという希望に応え、「平凡友の会」とは別に「お便り交換室」という文通欄が作られたほどです。これに掲載されると、600〜800の手紙が送られてきたそうです。多い人では1000通以上も届いていました。
こうした事態を受け、『平凡』は「平凡友の会」という会員制の文通用名簿を作るに至ります。より興味深いのは、「平凡友の会」の会員たちが、地域ごとに自発的に集まり始めたことです。集まって何をしたかといえば、支部でのレクリエーションや、その地域に巡業に来たスターを楽屋や旅館で囲んでの撮影会や座談会です。50年代前半に始まったこの文化は、60年代前半には衰退してしまいます。しかし、この「平凡友の会」の会員数は10万人以上だったというから驚きです。日本の雑誌史上おそらく最大規模の読者組織だったといえるでしょう。
(BRUTUS 2017年3月1日号)

「スターはファンにとって、仰ぎ見る存在であった。スターはファンの生活の"彼岸"にいた。スターはスクリーンのなかに住む架空のイメージだった。『平凡』はそのスターを、ファンにとって身近な存在にした」
(BRUTUS 2017年3月1日号)


わたしはこのときの時代や世界を知らないけれど、めちゃくちゃわかる!わかるよ!って気持ちになった。え、めちゃくちゃわかるよね??

今と全然変わらないじゃんって思った。
すきなスターの貴重な一面を見たい、新曲の歌詞をいち早く入手したい、裏話を知りたい、共通の感覚を持つ人と知り合い、喜びも悲しみも誰かとわかちあいたい。
現代とやり方や手段は違えども、狭い世界に広がる宇宙感。
ハチャメチャで斬新で怖いもの知らずで無我夢中。
いつの時代も、流れる時間軸を先駆けてきたのは「若者」と呼ばれる存在だ。


ただ、変わったなと思ったのは、スター自身から世の中に歩み寄れる時代になったなあということ。
インターネットが普及して、俳優、アイドル、芸人、モデル、スポーツ選手、政治家、あらゆる有名人がわたしたちとSNSという同じツールの中に生息できるようになった。

そんなご時世で、自身が踏み込めない世界にファンの力を借りて踏み込んでいく健人くん、ものすごく逞ましい。めっちゃ司令塔だし使いこなしてるよね。笑
でも、同じツールにはいられない少しの不自由さや遠さこそが、人々の興味をひき、ひとつのムーブメントを起こすきっかけになってるんじゃないかなあとも思う。


ハッシュタグ」とは「#」のあとにキーワードつけてタグ化したもの。TwitterFacebookInstagramなどのSNSで利用できる。ハッシュタグが最初に使われたのは2007年。日本語で利用できるようになったのは2011年7月。
2011年にデビューした今を生きる彼らにとってぴったりなアイテムなんじゃない?

何十年経ってお母さんとかおばあちゃんになった頃、こんなの使ってた時代あったねって思い返す日が来るのかなあ。

 

 

 

とか言って、このタイトルでブログをあげたかっただけなんだよね〜!笑

あと偶然なんだけど、スペシャルドラマ『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』で石ノ森章太郎赤塚不二夫が出会うシーンを見て、ワァ〜〜〜!!!って胸が高鳴った。どんなジャンルも、娯楽は人々の心を豊かにするね。


トレンドに直接は繁栄されないけど、気持ちだけでも届いたらいいな。

 

 

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26本目

ライラ

 

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はじめまして!僕たちが、

 

「「「「「24時間テレビ!人生を変えてくれた人!!」」」」」

聞き馴染んだ声がして咄嗟に顔をあげると、よく知ってる5人がザリガニと格闘しているテレビCMだった。


いよいよだ。
Sexy Zoneが初のメインパーソナリティーを務める24時間テレビの季節がやってきた。

 

 

「いつかSexy Zoneで武道館の舞台に立って24時間テレビのメインパーソナリティーをやることが夢でした」

メインパーソナリティー発表会見での健人くんの言葉。この言葉の意味は、少し特別な気がする。


24時間テレビのメインパーソナリティーを務めるというのは、ジャニーズのデビュータレントにとって憧れのような登竜門のような伝統のような…誰でもできるわけじゃない、誰もが挑戦したいと思う大仕事だ。

ただ彼らの、特に年上の健人くんと風磨くんの言う24時間テレビへの憧れは、そういう意味もあるけどちょっと違う意味もあるのかなって思う。

自分たちが、ものごころついたときから毎年恒例のように見ていた番組、子どもながらにすごいと感じた番組、夏休みの終わりを感じた番組。
テレビの前でジャニーズになることを夢見てた少年たちが、24時間テレビのメインパーソナリティーを担うときが来たのだ。

メインパーソナリティーという看板をジャニーズタレントが背負ってきたのは2003年から。
今日までの「16年間連続」はそういう「16年間」だし、Sexy Zoneの「24時間テレビをやりたい」はこういう「やりたい」だ。

 

 

メインパーソナリティーをやるにあたってわたしが気になっていたこと。
"みんなはSexy Zoneのこと知ってるの?"ということだった。
果たしてどれくらいの人が顔と名前が一致してるのか。先輩グループのようにいかないこともたくさんあるだろう。
え、大丈夫なの?めちゃくちゃ不安!!

と思っていたけれど、4月と7月に放送された特別冠番組Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?』を見てちょっと変わった。
5人それぞれが未知の世界へ飛び込み、3日間の修行を経て成果を披露する。
もちろん完璧ではない。だけど心に響くものがある。そんな番組だ。

この番組を見て、彼らをすきになった頃の気持ちを思い出した。一生懸命さや必死さガムシャラさ、そして何にも代えがたい華やかさ。そこには、器用な言葉を並べるよりも伝わるものがある。
これだな。今の彼らだからこそ表現できることを見てもらえればいいんだなって思った。

勝手に発表があった1月末から、"本番までにSexy Zoneを世の中の人たちに知ってもらわなきゃいけない"と思ってた。
でも、"24時間テレビを皮切りにSexy Zoneを知ってもらう"、こっちだったんだなって思う。


「はじめまして!僕たちが、Sexy Zoneです!」


そんな気持ちで、挑みたいね。

 

 

わたしは、Sexy Zoneを知らない人たちにSexy Zoneを知ってもらいたいと思う。

ルックスの整った優等生アイドルに見える彼ら。
だけど、顔をくしゃくしゃにして笑うこと、めちゃくちゃ喋ること、味のあるツッコミをすること、笑っちゃうくらいバカなこと、誰よりもみんなのしあわせを願っていること。

そして、

 

「例えば日本が災害に遭った時にパフォーマンスをしたら皆に元気を与えられるような、影響力を持つナンバーワンのグループになりたい」(菊池)
(読売新聞 2018年2月12日)

 

災害や病気、悲しいことやつらいことは起きないに越したことない。でも、そうならない平和を願うのではなく、もしも起きたときにみんなを元気する、力になれる存在でありたいって考える。
そういうピースフルさを持っていること。

そんな彼を、共に同じ方向を見る5人を、大きな舞台に立つ人として心から信頼してる。

 

 

本屋さんで一面彼らの表紙の平置き雑誌を見たとき、汐留でディスプレイプロモーションを見たとき、はじめてテレビCMを見たとき。うれしくてうれしくて鳥肌がたった。


健人くん、風磨くん、勝利くん、聡ちゃん、マリちゃん。

いつかの自分たちがそうであったように、今度はみんなが誰かにとって"人生を変えてくれた人"になる番だ。

 

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24時間テレビ41 愛は地球を救う 「人生を変えてくれた人」』は、8月25日・26日放送。

わたしは、だいすきなあなたたちに精一杯の声援をおくるよ。

がんばれ!Sexy Zone!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

27本目

エスパーニャ

 

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NEWSが歌う、夏のうたと愛のうた

 

"NEWSが歌う、夏のうたと愛のうたを集める。"

 

本当は、NEWSが24時間テレビのメインパーソナリティーを務めた二年前、「夏」という季節と2016年の番組テーマだった「愛」にあわせてやろうと思ってたもくろみだった。

コツコツと「夏」と「愛」にまつわる歌をリストアップしていたデータをパーにしてしまい、そのときショックを受けて途中で断念…。そんなわけでお蔵入りしてた内容。
もうやる機会ないかな〜と思ってたけど、少し前に下書きに残されたタイトルだけの記事を見つけて、なんとなく今かなって思って再チャレンジすることにした。

二年越しのおたのしみ企画。
わたしの独断と偏見で選出した曲たち。

 

     夏のうた

 


      愛のうた
  • 愛言葉
  • 愛なんて
  • 愛のマタドール
  • 愛はシンプルなカレーライス
  • 紅い花
  • あなたがとなりにいるだけで
  • 2人/130000000の奇跡
  • 生まれし君へ
  • LPS
  • Quntastic!
  • Silent love
  • Supernatural
  • Say Hello
  • Touch
  • チェリッシュ
  • DREAMS
  • NEWSニッポン
  • NEVERLAND
  • Happy Birthday
  • Forever
  • 4+FAN
  • ベサメ・ムーチョ〜狂おしいボレロ
  • 星をめざして
  • White Love Story
  • みんながいる世界をひとつに 愛をもっとGive&Takeしましょう
  • 夢の数だけ愛が生まれる
  • UR not alone
  • UFO
  • 四銃士
  • LIVE
  • Love Melodies

 

 

曲のタイトルを並べたところで何かが起こるわけでもなく、タイムリーでもなんでもないので、これ以上もこれ以下もなし!解散!
と、言いたいところなんだけどちょっとだけ。


夏のうたは、「NEWSと夏」っていう夏うたプレイリストをつくるくらいにはすき。
テンポよくてキャッチーで軽くてチャラくて気楽に聴ける、アイドルソングはこうでなくっちゃ!と個人的には思ってるので、そういう曲が多くてたのしい。

愛のうたはね、重い!!(笑)もちろんすきだよ?すきだけど、改まって集めるとちょっと胃もたれしそうだな〜〜てなる。
概要的に集めてみるとざっくり、恋愛的に激重な愛と総体的で大きな愛にわかれるし、コアな曲から馴染みやすい曲まである。"「愛」を歌った曲"と"愛される曲"はときに別だったりもするのかな、とも思ったり。

わたしは、夏うたと冬うただったら9:1で夏うたが聴きたいし、恋のうたと愛のうただったら9:1で恋うたが聴きたい。いつまでも質より量の思春期食べ盛りの中学生みたいな感じ。まあでも、いい大人こそ大概そうよねって。


二年前のわたしは、これをやって何を言いたかったのかなあ。全然覚えてないし、個人的な好みの曲の話をしたかったわけでもないんだけど、この前ちょうどこのときの24時間テレビの編集をしたのね。まるごと録画したまま二年間放置してて、このままでは我が家のHDDに今年の24時間テレビが入らないぞ!となり重い腰を上げたという…。
久しぶりにオープニングの登場シーンやみんなで踊ったよさこいとか見たらジーンときてしまったなあ。夏も愛もつまったいい思い出。

 

季節はかろうじて肌身で感じられるけど、恋とか愛とか目に見えてはっきりわからないものを共有するのって大層なことだなあと思う。
夢みがちな恋に日々キュンキュンときめいたり、ある日突然愛の一撃にグッと心を掴まれたり、夢や希望をもらったり。歌でそういう思いをシェアできるのって面白いよね。

これからもだいすきなアイドルたちと、遠くの知らない誰かと、自分の大切な人たちと、NEWSのうたでいろんな気持ちをわかちあえたらいいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

28本目

ブルジョア

 

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ただそれだけだったのに

 

 

どうしていつもこうなっちゃうんだろう。

どうしてこうなっちゃうの?

いっつもいっつもいっつもいっつもいっつもいっつもいっつもいっつもいっつもいっつもいっつも、

いっつもこうじゃん。

なんで?

なんでなの?


今回の一件がどうとか、今まで起きたことがどうとか一旦置いておいて、

みんなコツコツがんばって、お仕事もらって、一生懸命こなして、ファンも盛り上がって応援していよいよだね!ってときにいつも絶対何かしら問題が起きる。

あのときもあのときもあのときもあのときもあのときも、

それのくり返し。

なんで?

ことごとく、まわってきたプラスの運とかツキとか縁とかタイミングとかを掴みとることを許してもらえなくて、マイナスなものに苛まれて邪魔されて。

大きく全体通して見てそんなに悪いことした?

なんで今なの?

アニバーサリーイヤーさえ心穏やかに平和にお祝いすることも許してもらえないの?

15周年ライブさせてもらえることになって、夏クールのゴールデン連ドラの主演決めてメンバー全員出させてもらえることになって、四年に一度のサッカーワールドカップのテーマソングにしてもらってそのCD発売日が目前に迫って、まだ言えてないたのしみもあるよって言ってくれてて、やっと大きい波がきたって、本当に本当に本当に、本当にたのしみにしてたのに。

さすがに神さまいじわるすぎるって思った。

 

 

故意じゃないことくらいわかってるよ。彼らのこと良いように吊るし上げて、自分は罰せられずのうのうと生きてる汚いやつがいることくらいわかってるよ。

でもさ、

よりにもよって、誰しもがいちばんやってほしくないと思ってたことじゃん。己で己の首絞めるみたいになっちゃってさ。いちばんやってほしくなかったことだよ。

 

 

何が正しいとか間違ってるとかもうわかんないけど、

わたしが、いちばんたのしいって思うコンサートやってくれるの世界中宇宙中どこ探しても、NEWSしかいないんだよ。

他のグループも応援してて申し訳ないけど、NEWSのコンサートがいちばんで本当にだいすきでそれに取って代わるものなんてないんだよ。

NEWSしかいないのに。

世間でNo.1と称される偉大な名誉ある地位になんて望んでない。

ただそこに居てくれればそれでよかったのに。

わたしの、応援してるファンみんなの、いちばん星でいてくれたらそれでよかったのに。

どうしてそんなにわたしたちから彼らを奪おうとするの?

 

せっかく個々でがんばってグループでいいパフォーマンスしてものすごくレベル高いコンサートやっても、彼らのことなんかどうでもいいと思ってる人たちに一瞬で壊されて。

眠れない夜に怯えてスマホやテレビを見るのがこんなにも怖い朝を迎えても、一歩外に出ればほとんどの人が何とも思わず平然と過ごしてて話のネタにされて。


そんなんなら、放っておいてほしかった。

健気に応援してるのがバカみたいじゃん。

胸張ってNEWSすきって言いたかった。

ただそれだけだったのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

29本目

ソメイユ

 

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ピーターパン、宇宙へ行く

 


「本日の搭乗券でございます。いってらっしゃい。」

 


入口でデジタルチケットを読み込んでもらい、座席の表記された紙を渡されたときにお兄さんがそう言ってくれた。

この言葉を聞いて、わたしはこれからNEWSのコンサートではなく、EPCOTIAライナーに乗り込むのだと改めて知らされる。
同時に、ああ、今年もNEWSのコンサートに来たんだなあと思うのだった。

『NEWS ARENA TOUR 2018 EPCOTIA』さいたまスーパーアリーナ公演に行ってきた。
彼らが一貫して目指している"つくりこんだ非日常"に拍車がかかった世界、そして「宇宙」という未知の世界がそこには広がっていた。

 


わたしは、ちょうど一年前ブログ(ファンタジーまであと少し - 花が咲くころ)にも取り上げた『日経エンタテインメント!2017年5月号』の特集を思い出した。

デビュー当初や若いうちは、テーマ性やコンセプト性を強くして売り込み、やがて時が経つにつれて等身大やありのままの姿を見せるアイドルが多い。
そんな中で、"大人に向けたファンタジー"という世界観をつくりだす立ち位置を選んだNEWS。そのポジションは今のアイドル界では空席なのではないか?というものだった。

今回会場に来ているファンを見て、大人多いなあ〜!!と思った。
学生時代に友達とコンサートに来ていた人が彼氏と来てたり、お母さんになってちっちゃい子を連れて来てたり。子育て終えた母親世代の人が同世代の仲間と来てたり。
NEWSも全員30さいを超えたけど、一緒にファンも大人になってきたことがお客さん自身から伝わってきた。

去年は、大人になってもファンタジーの世界にいたいのはNEWS自身なのだと思ってた。
だけど、大人になってもファンタジックで日常から離れた"特別な日"を求めてたのは、わたしたちだったんだよね。

NEWSは、年齢を重ねて大人として生きるわたしたちを異空間へ連れていってくれる。
でも、ただたのしい世界にいるんじゃなくて、ネバーランドという地を後にして、宇宙へ旅立つという決意をする。ネバーランドへ永住しそうな人たちをも、全員引っ張り出して次のステージへ連れて行く。

いつまでも挑戦しつづける心を忘れない。
それが、NEWSがコンサートを通して伝えたいことなのだと思った。

 


アリーナの四隅に一人ずつNEWSのメンバーが立ち、披露した「UR not alone」。C&Rやクラップで会場一体となりながらサビを迎えると、待ってましたとばかりに大合唱が始まる。
ど真ん中にあるメインステージのモニターに歌詞が出てるけど、みんなNEWSに向かって歌う。アリーナの四隅にいる彼らに、自分のいちばん近くにいるメンバーに、みんな視線を送る。
この曲は、1番と2番と大サビで全部歌詞が違う。ぶっちゃけ、最初に聴いたときはこんな難しい歌詞覚えられないよ〜と思ったくらい。
でもみんな、歌詞じゃなくてNEWSを見て歌うんだ。

メッセージ性の強いこの曲を2年連続で歌うと決めた彼ら。
彼らを見て全力で声を届ける数万人のファン。
あの光景が、「UR not alone」という曲がみんなにとってどういう存在であるのかを物語っていたと思う。


一つ前のブログに書いたSexy Zoneのコンサートで見た「Fantasy〜1秒の奇跡〜」の話もそうなんだけど、本人たちが発信したいものがあって、それを受けとるファンがいて。
でも実はそれがゴールじゃなくて、それをさらに俯瞰したときに本来予定していたもの以上の何かが生まれる、みたいな。そういう景色が浮かび上がってくるのがコンサートの面白いところだし、すきだなあって思う。

 

今年、NEWSがつくりだす"特別な日"はまだまだ終わらない。
灼熱の太陽、沈む夕日、星空の下。
熱い夏が彼らを呼んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

31本目

ヤギパープル

 

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暗闇と絶景

 

 

"PLEASE TURN YOUR PENLIGHT OFF"

 

会場にアナウンスが入り、カチカチとボタンを数回ほど押してペンライトの明かりを消す。
顔をあげると先ほどまで鮮やかに色づいていたアリーナ一面に、暗闇の世界が広がっていた。

闇の中、大きなセンターステージの上には5人の姿。はじまったのは「Fantasy〜1秒の奇跡〜」。
テクノポップ調の楽曲とレーザーによる光の演出、動くステージ。エレクトリカルで幻想的で、現実離れした空間が会場の中心から浮かび上がってくる。

その景色にうっとりとしながらもふと周りを見渡したときに気がついた。ペンライトだけでなく、液晶モニターなどの明かりも消えていて、光を放つのは彼らだけであることに。客席は息をのむようにセンターステージを見つめる。

 


この曲の本当の演出は、レーザーの光でも動くステージでもない。

それらの技術と真っ暗闇をつかって、あの瞬間、会場全体の視線をたった一点に集めたことだった。

 


大勢の人と広い会場。いろんなお客さんがいて、みんな違った想いを抱いて応援している。積極的に声を出したり踊ったりする人、静かにペンライトを振ってる人、うちわを持ったまま微動だにしない人、双眼鏡で自担ロックオンの人。ライブと言えども、物理的に演出が見切れる席でモニターを見てしまうことだってある。

今日、偶然一緒になった1万人前後の人たちに一点を見つめさせることがどれだけ難しいことなのか、客席にいるわたしたちが一番知ってるのではないでしょうか。

 

 

 

SEXY ZONE repainting Tour 2018』ツアー全公演お疲れさまでした。本当に、本当にだいすきでした。

札幌でのツアー初日。いちばん最初に、このコンサートこれからどんどん良くなっていくだろうなってわくわくする公演だった。

名古屋で公演内容がブラッシュアップされていてめちゃくちゃ感動した。前向きな意味で、2回目で充分満たされた。風磨くんがかいたぎゅっとのDメロみんなで合唱させてもらえてすっごくうれしかった。

聡ちゃんの出身地静岡ではじめてのコンサート。テンション上がったふわふわ聡ちゃんをみんなであたたかく迎えられて本当にうれしかった。
でもね、入った公演はやさしくておとなしいお客さんが多かったのかな。音吸収しちゃう会場だったのかもしれない。あと一息盛り上がりきれなさを感じて、戸惑う本人たちの姿が見え隠れして、ぎゅっとの合唱させてもらえなかったことに大ショック受けて、実は家に帰ってから大泣きした。

会場の奥行き広さ音響とかライティングとか全部全部、やっぱりすごい!すき!ってなった横浜アリーナ。見慣れてきた公演の中、O.N.Eでセンターステージに集まって天に拳を掲げる5人に震えた。ツアーラストの地でも進化しつづける姿にずっと胸がドキドキしてた。

全公演違った良さがあって、短期間でも成長しつづける彼らがすきで、変化を恐れない彼らがすきで、まさに"repainting"しつづけた約1ヶ月半。プロとして全公演同じように完璧にこなすのが当たり前、と言われたらそれまでだけど、変わりつづける彼らが最高にかっこよかった。

なんかもう、わたしが観てるのは、"対聡ちゃん"とか"対Sexy Zone"じゃないんだよね。それで満足なときもあったけど、もうそれだけじゃ足りないんだよ。
わたしにとってSexy Zoneのコンサートは、"対会場にいる全員"になったんだなって思った。全員であの空間をつくってると思うし、つくりたい。
最低限のルールやマナーを守っていれば、コンサートのたのしみかたなんて自由だけど、彼らが求めてくれるなら、彼らの喜ぶ顔が見れるなら、まだ知らない最高の景色を味わえるなら、わたしは声を上げて全力で一緒にステージをつくりあげたいと思う。
オーラスの盛り上がり本当にすごかったけど、わたしは全公演あれくらい盛り上げたいと心の底から思ってるよ。
もっともっとたのしくてハッピーが広がるように。みんなで絶景を観にいけるように。

 

 

 

もしも自分が闇の中にいたら、光を見つけよう、光が差すほうへ行こうとするのが一般的な考え方だと思う。
でも、もしもここが暗闇ならば、まず自分たちが誰かを照らす光になればいい、周りを取り巻く灯火になればいい、というのは斬新ではじめての感覚で、本当にこの子らとんでもねぇなって思う。

 

そんなすごい子たちに出会ってしまったからには、No.1とるしかないでしょ。そういう気持ちが日に日に増していくの。わたしたちは、彼らからもらった光を大切に灯しつづけて。
また今日から、新たな一筆を塗り足していく彼らを照らす幾千もの光でありつづけるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

32本目

レッドエレガンス

 

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色に纏わるエトセトラ

 

2014年頃、まっすーが「メンバーカラーを変えたい」という話をしたとき、ものすごく衝撃を受けた。

 

NEWSのメンバーカラーは、紫・ピンク・黄・緑の四色。
2012年、NEWSとして4人で再出発した彼らへわたしたちがまず、わかりやすく掲げられるシンボルだった。そして2013年、デビュー10周年のツアータイトルにはその四色があしらわれ、彼らとファンを繋ぐかけがえのないものとなっていた。
だから、その話を知ったときわたしは「?」がいっぱいで謎の不安感に襲われた記憶がある。

そして、翌年迎えた『NEWS LIVE TOUR 2015 White』。
ライブの終盤で4人が着ていたのは、小山くんが赤、手越くんが緑、まっすーが青、シゲが紫を基調とした色鮮やかな衣装だった。ジャケットを脱ぐとまた別の色味が顔を出す。新鮮なのにすごくみんな似合ってて、なんか心に響くものがあった。

その後、メンバーカラーが公に変わることはなかった。紫・ピンク・黄・緑の四色は、今もライブ時のマイクの目印になってたり雑誌などのレイアウトに使われてたり、MCで話題に上がったりする。

だけど、彼ら自身からメンバーカラーと呼ばれる色が発信されることはなくなった。

多分これからもない。それでもわたしは彼らのことが変わらずすきだったし、謎の不安はどこかに消えてった。

 

 

そんなこんなで、メンバーカラーって一体何なんだろう?

って考えるのがここ数年のマイブームだった。

 


結局わたしは、メンバーカラーというものに安心感を求めてたんだと思う。
NEWSが4人で活動していくこと、Sexy Zoneは揺るぎなく5人であることを誰かと共有し、自分自身に言い聞かせる安心材料だった。

メンバーカラーの制度、わたしは結構すきなんです。コンサートに行くときは緑のもの身につけたがるし、グループの色合いのものを見つけるとついつい買いたくなる。色分けがあることで彼らに伝えられたこともたくさんあるし。

その一方で、いらないなって思ってる自分もいる。
なぜなら、わたし自身がメンバーカラーに精神面で頼らずにすきなアイドルたちを応援できるようになったから。メンバーカラーに捉われない彼らの姿がめちゃくちゃかっこいいと思ったから。


アイドルグループのメンバーカラーの定義って一つじゃないし、グループによって在り方も違う。色分けを前面に出すグループもあれば、そもそもないグループもあるし、途中で変わったりもする。
答えはなくて、どれも正解。

そう考えるとメンバーカラーって、誰もがパッと見てわかりやすいものでもあり、実はとっても曖昧なものなのかなあって思う。
メンバーカラーに対して疑問を持つ人も少なくて、大概の人がそういうものだって受け入れてる。
何より、誰かによって決められた色を纏うことはとても簡単で安心だ。

だから、まっすーの言ったことは、すごく勇気のあることだなって改めて思う。誰も疑いを持たないことに疑問を投げかける勇気。一度得た安定にとどまらず自分たちの道を突き進む勇気。
メンバーカラーは、自分たちを外に発信する手段の一つに過ぎないこと。自分たちが発信するものに、明確な意志や意味があるのが大切だってことを教えてもらった気がした。

そうやって、自分たちがどうなりたいか考えて変わっていくことは、高みを目指す過程で必要なことなんじゃないかな。

 

 

現在、Sexy Zoneは全国ツアー『SEXY ZONE repainting Tour 2018』の真っ只中。

「repainting」=「塗り足す」というのが大テーマ。
2月に発売されたアルバム『XYZ=repainting』のCDジャケットやツアーパンフレット、ライブの衣装では、わたしたちが見慣れたメンバーカラーとは少し違う差し色を身につけてるのが印象的だった。
あくまで、今年のツアーテーマに合わせてるとはいえ、表向きにそういった姿を見せていくことに新たな挑戦心を感じた。

今のSexy Zoneからは、もう一段上に行きたいという強い意志がヒシヒシと伝わってくる。
自分たちがなれる色を纏うんじゃない。
自分たちがなりたい色を纏う。
自分たちがなりたい自分になる。
まさに、"マイケル・ジャクソンのようなセクシーさ"って感じじゃない?

 

色鮮やかな五色に染まるライブ会場はSexy Zoneらしい。時間をかけて彼らとファンがつくってきた景色だ。
でもわたしは、暗闇と白い光の世界を塗り足したSexy Zoneにもまた、胸の高鳴りを感じずにはいられないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

33本目

マンゴーリー

 

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