花が咲くころ

世界にひとつしかない薔薇の花束をあなたに贈ります

健人くんの弾くピアノ

 

わたしは健人くんの弾くピアノにたくさん心を打たれてきた。

彼がピアノを弾いているのをはじめて生で見たのは、初演のジャニーズワールドだった。「君と…Milky way」を弾きながら歌う姿はまさに王子さまで、こんな王子さまのようなアイドルが本当に存在するのかな、誰か偉いオトナがつくりあげた設定なんじゃないかな、と思うくらいに酷く感動した。その姿が忘れられず数日後、夢にピアノを弾く健人くんが登場し、目が覚めたら会いたいと思っていた。もう一度彼に会いに帝国劇場へ足を運んだのを覚えてる。

そして、2015〜2016年のジャニーズワールドでふとはじまった「君と…Milky way」。わたしは思わず泣いてしまった。あれからいろんなところでピアノを弾いてきた健人くんは全部素敵だったけれど、わたしはどうしても帝国劇場でピアノを弾く健人くんがすきだったし、また会いたいと思ってた。

季節は通りすぎて、去年の5月。わたしは少しだけ入院をしていた。ボーっと天井を眺めて時間を過ごす。看護師さんががごはんを運んできて、重たい身体を起こした瞬間、病棟のクラシック曲の有線から知っている曲が流れてきた。ジムノペディ。びっくりしてうれしくて、気づいたら看護師さんに「これ!Sexy Zone中島健人くんが映画で弾いてたんです!すごく素敵なんです!」って必死に訴えてた。実際に健人くんが弾いてる姿でも演奏でもない、ただの偶然なんだけど、それでもわたしは健人くんから元気をもらったんだ。


この子ピアノ弾けるんだよって人に話すと素直に信じてもらえてない気がするのはなんでなんだろう。
それは彼に限らず、すきなアイドルたちが大学に行ってると言えばコネで入学して卒業してるとか、小説家だと言えばゴーストライターがいるんだよとか、作詞作曲してると言えば嘘だよとか。そういう最高にセンスのない言葉をいっぱい聞いてきた。
アイドルはオトナによってつくりあげられたものだと思われてるのかなんなのか。それも間違いでもない気がするけれど、みんなアイドルはチヤホヤされてると思いすぎてる。

わたしが知ってる歌って踊れてピアノが弾けてとってもジェントルな王子さまは幻なのか。
もしも万が一、健人くんがつくられた存在だとしたら、今日の「中島健人」をつくりあげてるのはまぎれもなく健人くん自身だ。だって彼は自分の運命は自分で決めているのだから。


実写映画「心が叫びたかってるんだ。」で健人くんがピアノを弾く役を演じると知ってうれしくてずっとたのしみにしてた。
デビューするときに、ピアノが弾けます!と思いきって言い、コンサートや舞台で披露するようになり、主演映画でピアノを弾くシーンが組み込まれ、そしてピアノを弾くことがキーとなる役がやってきた。すごいことだと思う。
春のライブツアーやその頃の雑誌などで「運命は自分で切り開くもの」と言っていた健人くん。健人くんが拓実と巡り会えたのは健人くん自身が切り開いた運命なんだなあって、改めて感じた。

拓実が順のために弾くピアノは美しかった。健人くんはまたわたしたちの知らないところでピアノを練習していたんだなあ。
順が拓実の弾くピアノに心救われたように、わたしも健人くんの弾くピアノにいつも助けてもらってる。きっとこれからも。

ピアノを弾ける人は星の数ほどいるけれど、彼の奏でる音色はやっぱり特別だ。わたしが知ってる歌って踊れてピアノが弾けてとってもジェントルな王子さまは幻なんかじゃない。この思いをしまいこまずに、遠くまで届くように、言葉の虹をかけれたら。
わたしはアイドル中島健人くんが、そして彼の弾くピアノがだいすきだと、ずっとずっと心から叫びつづけたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

47本目

フェアビアンカ

 

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