ふまそうと手づくりカレーと
みんなに見せびらかさずに、いつまでも引き出しの奥にしまっておきたい。
わたしにとって、ふまそうはそんな感じのコンビだ。
風磨くんと聡ちゃんのエピソードくださいって言われたら、ものすごくピンポイントで具体的にたくさん話せる自信がある。でも、人に話したことは少ない。今まで、大切な人にもらった手紙のようにあたためてきた。
その中から、特に印象深くて、いつか自分なりに言葉にしたいなと思ってたエピソードを二つ話したいと思う。
まず、Sexy Zone CHANNELでキャニオニングをやったときのこと。ほぼほぼ先陣切っていろんな種目にチャレンジしてた風磨くんが、最後の滝壺ジャンプで怖がる聡ちゃんを見て「オレが先に行ったらお前飛ばないでしょ?」って言ってとどまるの。結局、風磨くんが先に行くけど、最後まで聡ちゃんのこと応援してくれてちゃんと飛べた。
本当に苦手だったら飛ばなくても全然良いわけじゃないですか。でも、どうしてここで風磨くんがこれだけ粘って、聡ちゃんは飛ぼうと決めたのか。
そのときの本当の理由や状況なんてわからないけれど、わたしは、聡ちゃん自身がこれまで何ごとにも一生懸命に努力して取り組む姿を風磨くんが知っていたからだと思う。
もし、聡ちゃんがもともと苦手なことはやらず切り抜けてきた子だったら、風磨くんはあそこまで粘らなかったと思う。そして、聡ちゃんも勇気を振り絞れたのは、怖いでも飛びたいって気持ちをちゃんと汲んでくれる風磨くんがいたからなんじゃないかな。
普段、自分は努力アレルギーだ、苦手を克服するよりすきなことをがんばりたいって言ってる風磨くんが、聡ちゃんの怖い気持ちに一緒に立ち向かってくれたのが何かいいなって思ってる。
次に二つ目。
「風磨くんは自分を持っててかっこいい」
「松島は松島のままでいい」
主に風磨くんと聡ちゃんの雑誌の対談を読み返すと、だいたいこんな感じのやりとりをしている。
CD購入特典として期間限定配信された『SEXY ZONE repating Tour 2018』の先行ダイジェスト映像でのこと。今は手元にない映像だから一語一句定かではないけどニュアンスはあってるはず。
5人でイノセントデイズのライブ映像を見ているとき、聡ちゃんが「ライブのときもう振付けをやってくれてる人もいた」みたいなこと言ったのね。そしたら「初披露だったのにそれはねぇだろ」みたいなツッコミを風磨くんにされるわけ。それで、最後に感想言いましょうってなったときに聡ちゃんは他のメンバーが言ってた意見に引っ張られてまとまらない言葉を喋ってて、風磨くんが「意見変えんなよ」みたいな、「お客さんが振付け一緒にやってくれてたのがうれしかったならそれ言えばいいじゃん」みたいなことを言う。っていうのが、わたしの中で根強く印象に残ってる。
風磨くんが伝えたかったこと。
「他者を気にせず比べず惑わされず、堂々と自分の意見を述べていい」
「松島は松島のままでいい」
そういうことだよね。
これがうれしかったって言うと何か変だけど、こんなに人に対してはっきり切り込んでくれる人ってなかなかいないし貴重だなって思った。
「松島のままでいい」って言葉は、風磨くんが聡ちゃんに対して誰よりも早く誰よりもたくさん言ってきた言葉な気がする。
風磨くんは、周りを気にせず自由奔放に生きているようで、自分の近くにいる人にはめちゃくちゃ気にかけてくれる。本当に"気にしない"人にはできないことだよね。
そして、圧倒的に聡ちゃんに世話やく風磨兄ちゃんエピソードが多いように見えるけど、早朝寝起きの風磨くんにニコニコ挨拶しにいく聡ちゃんや、コンサートでツンツンしてる風磨くんを聡ちゃんが引っ張ってくるとこだって見たことある。そうやって気づいて歩みよるのって誰でもできることじゃない。
口が悪かったり当たり強いこともあるし照れもあってすぐ茶化すから、本質がぼやけちゃって伝わりにくいことがある風磨くん。
それに対して言い返さないし交わすのも自分の言葉で喋るのもそんなに上手くないから伝わりにくいことがある聡ちゃん。
お互いちょっと不器用で、放っておくことだってできることに気がついて首突っ込んでる。そういうとこは似てるよ。
とかなんとか言って、聡ちゃんがトンチンカンなことやってそれ見て風磨くんが大笑いして、聡ちゃんは何で笑われてるのか全然わかってないけど一緒に顔見合わせて笑い合ってる、そんなふまそうが純粋にかわいくてすきだ。
ちゃんと伝わるように書けたかな。
二人の関係、羨ましくて縋りたくて抱きしめたい。
だって、夕食をコンビニの肉まんで済ませてる人も、それを心配して手づくりのカレー食べさせてくれる人もなかなかいないんだから。
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24本目
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