花が咲くころ

世界にひとつしかない薔薇の花束をあなたに贈ります

手放してドキュメンタリー


家で過ごすのが久しぶりなゴールデンウィーク

もうしばらくつづきそうなステイホーム。

このタイミングでずっと書きたかったイチオシのライブ映像作品について綴りたいと思う。


わたしがすきでたまらないライブ映像作品は、『Johnny's Dome Theatre 〜SUMMARY 2012〜 Sexy Zone』と『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』の二作品。

この二作の共通点は、DVDまたはBlu-rayに公演のドキュメンタリーやメイキングの特典映像がついていないことだ。


ジャニーズのコンサート映像には、メイキング映像が特典としてついていることが多い。リハーサルや本番前などの裏側を覗けることは、ファンとしてたのしみのひとつだ。もちろんわたしもありがたく見ているうちの一人。セットリストにステージセット、衣装や演出における制作秘話。リハーサルや本番当日のメンバー同士のコミュニケーション。それらをお目当てに映像作品を購入する人も少なくないのではないだろうか。


しかし、この二作にはそういった特典映像はない。そういったものに頼らなくていい、と納得してしまうくらいに、とにかく本編映像の完成度が高いのだ。ショーそのものとしても、映像作品としてもかなりの見応えがある。わたしは、この二作品が惹きつける映像作品としての面白さについて、どうかより多くの人に知ってもらいたいと思う。

 


まずは、『Johnny's Dome Theatre 〜SUMMARY 2012〜 Sexy Zone』。こちらは、限りなくコンサートに近い舞台で、かつての若手ジャニーズの登竜門。サークルフライングや水を使った演出が名物だ。

ショーの中で当時発売前の新曲『Sexy Summerに雪が降る』を二回ほど歌う。これがどちらも素晴らしいのだ。ひとつの公演で同じ曲を二回以上披露することほど難しいことはないと思う。それを彼らはやってのけた。退屈させず、穴埋めのように感じさせず、二度二様の表現がそこにはある。

一度目の"〜Ballad ver.〜"は、しっとりとしたイントロから見ている人を引き込み、Sexy Zoneの5人はブランコへと乗り込む。ブランコは宙に浮かび、サビと同時に彼らは円柱状の水のカーテンで包まれる。なんて幻想的なんだろう。はじめて見たときの驚きと揺さぶられる感情と言ったらもう。本当にだいすきで、そのころiPod touchにも映像を入れて散々見返した思い出がある。

二度目は、わたしたちもすっかり見慣れた振り付けのバージョンをフルコーラスで披露する。最後に会場に雪が降ってくることで、この歌の"真夏に雪が降る奇跡"を見事に体現してみせた。この説得力がフィナーレにふさわしいなあと思う。

当時全員10代だったSexy Zoneの5人と多くのジャニーズJr.が無我夢中で捧げた、長くて短いひと夏の集大成が一枚のディスクに詰まっている。

 


『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』の映像作品に特典でメイキング映像がつかないと知ったときは、それなりに衝撃を受けた。今となっては、"NEWSのコンサート=舞台裏をあまり明かさない"というイメージが定着しつつあるのが、ここがはじまりだったように思う。4人になってから、思わず寄り添いたくなってしまうような道のりや経験を語ってきたNEWSが、語ることを手放したのだ。

『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』は、決して大掛かりなセットや最新技術を多用してるとは言えない。しかし、考え抜かれたセットリストと細やかな演出が、見ている人をハッピーにして感動を与える。そんな工夫に溢れた演出の中から、わたしがお気に入りの三点について話したいと思う。

一つ目は、コンサート序盤にステージの外周を4人がまとまって同じ方向に練り歩くところだ。要所要所で踊り、きちんと楽曲を披露しながらメインステージとセンターステージを囲む外周を一周する。"外周=散らばる"という概念を覆された瞬間だった。4人一列になって外周を歩く姿は、映像で見るとより一層たのしめる。楽曲は、みんなで盛り上がれる『恋のABO』と『NYARO』の2曲をたっぷりフルコーラスで。そのあとの『weeeek』で花道を進み、華やかにオープニングを飾る。

二つ目は、後半での『NEWSニッポン』とその前の余興だ。邪悪なウェブラックをやっつけるためにいくつかのゲームに挑戦するわたしたち。ゲームの最終戦では、"TO NORTH!TO EAST!GO WEST!GO SOUTH!"のかけ声を揃えて会場をひとつにすることが求められる。そして、『NEWSニッポン』のイントロがかかった瞬間、会場のボルテージは最高潮になる。出演者がはけている間をたのしませ、楽曲がはじまる前に次の曲に向けて熱量を高めていける、圧倒的なアイディア勝ちだ。華やかなフロートに乗ってデビュー曲を歌うNEWSの姿が眩しい。

最後は、アンコールでのひとコマ。大きな円形ステージに4人がぎゅっと集まって『渚のお姉サマー』を歌う。え、この曲そんなふうに歌う曲?!はたまた、"アンコール=ファンサービスタイム"なんじゃないかという概念が壊された。広い広い東京ドームのステージの一箇所に、ただただ4人がくっついて歌う姿にこんなにも心があたたかくなるなんて、全然知らなかったよ。

 


本当はもっともっと二作品について綴りたいところだけれど、この辺で。

『Johnny's Dome Theatre 〜SUMMARY 2012〜 Sexy Zone』では世界観の美しさに、『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』ではハッピーが溢れすぎて、泣いてしまう。

これが感動か。


直接的な言葉や種明かしではなく、ステージに立ち今の自分たちをまっすぐに表現する姿に、涙がこぼれる。

これが感動だ。


感動は廃れない。


もしもあなたが、ドキュメンタリーやメイキング映像なしではアイドルのコンサート映像をたのしめないと思っているのなら、是非この二作品を目に焼きつけてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

来月にはお花屋さんに行けることを願って。


40本目

ラブリーファンデーション

 

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薔薇40本の花言葉は「真実の愛を誓います」

 

春、君に会う道のり


彼らに会える、そう胸を高鳴らせる春は何度目か。


いつもより目が冴えてることに気づかないふりをしながら布団に潜る夜。いつもより早く目が覚める朝。

真新しい洋服に着替え、時間をかけて化粧して、先週美容院へ行ったばかりの髪の毛をセットする。アクセサリーはどれをつけようか。

携帯、財布、ポーチに、双眼鏡、ペンライト、メモ帳と、忘れものがないかと数回確認して家を出る。BGMはもちろん、これから会う君たちの歌。わたしはこれからコンサートへ行く。

アリーナへ向かうとき、最寄り駅や電車内で同じ行き先の人を見つけたらラッキーだ。

ドームへ向かうとき、何時に家を出ようがどの車両に乗ろうが必ず同じ行き先の人がいて、5万人という数字の驚異を感じる。

飛行機に乗る前はDEAN&DELUCAで、新幹線に乗る前はスターバックスで飲みものを買うのが恒例行事。友達と合流して食べるお昼ごはんは、何だか胸がいっぱいで味は大抵覚えてない。

少しずつ増える人波に流されながら向かう会場。会場の中へ入るとステージセットや独特の空気感に圧倒される。期待と不安と緊張が入り混じって心拍数が増していくのがわかる。

 


こうやって当たり前のようにやってきていた春の日が、今はなかなか難しい状況にある。

もういくつねると、とばかりに待ち遠しくして、ふわふわとしていたこの季節は今、先の見えない不安に包まれている。いつものルーティンも、何度体験してもやってくるドキドキも、貴重なことのように思えちゃう。


毎回感じる胸の高鳴りは、きっと自分がチケット代を支払ってすきなアイドルと会う、だけじゃないから。その間には、機材を運び組み立ててくれる人、グッズを販売してくれる人、チケットを発券して会場案内をしてくれる人、大勢のスタッフさんがいる。遠方から向かう予定で、予約していた高速バスや新幹線、飛行機の一席。宿泊先の一室。あなたのために、あなたのおかげで、たくさんの人が動いて息をしている。そういう人たちが連鎖して数万人のお客さんがひとつの場所に集まっているんだ。


こんなにたくさんの人が動いてる。そう思うのに、地球規模の視点で見たら、天災やウイルスにかかってしまえば、たった一瞬、たったこれっぽっちの小さな存在なんだと思い知らされる。

こんなとき、真っ先に思い出したのが舞台『Johnnys' World』だった。この舞台では、様々な歴史上の"悲劇"を暦とともに振り返っていく。中でも、少年たちが裸で拳銃を持って歩く姿は印象に残っている。戦争の悲惨さを忘れてはいけない、若い世代へ伝えていかなければならない。平和があるからこそ、今日ここでエンターテイメントができているというメッセージだとわたしは受け取った。どうして悲劇と華やかなショーを掛け合わせたのか、不思議でならなかったけれど、ようやく点と点が結ばれたような感覚になった。

今は、エンターテイメントを伝える手段が多様にある。それでも、みんなが安全で安心して過ごせることが大前提でなければならない。そこではじめて"Show must go on"という言葉が生きるのだと感じた。

もうしばらくさみしい気持ちがつづきそうだけど、みんなを守れる判断をしてくれる人たちを応援できてることに心から感謝。


毎度毎度「今日が会えるの最後かもしれない」って思いながらアイドルたちに会ってるスーパーネガティブなわたしが、今は「また会える日がくる」って思えてるの。笑っちゃうよね。いつもと違う道のりも悪くないのかも。


やがて、今を振り返るときが来るのだろうか?

数年後のわたしは、あなたは、今日をどう意味づけてるのだろうか?

未来のわたし、声をあげて、手を取りあって、会いたい人たちに会えていますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

36本目

エモーションプロフォンド

 

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薔薇36本の花言葉は「ドラマティック」

 

Sexy Zoneは希望


今日でSexy Zoneのメンバーが全員成人した。


大人になったなあ。

昨年末、FNS歌謡祭で披露した『夜空ノムコウ』を聴きながらそう思った。

 


2011年、わたしは「突然集められた将来もあやふやな得体の知れない未成年のアイドルグループ」を今後絶対に応援しないと自分の中で決めていた。

なぜなら、とにかく心穏やかにアイドルを応援したかったからだ。不祥事や脱退で自分が傷つきたくなくなかった。だから、そのリスクを少しでも下げようと自分で対策を打とうとしていた。わたしが、そういったことは成人してもあるのだときちんと知るのはもう少しあとの話だ。当時のわたしは、「グループの方針が明確で歌やダンス、タレントとしてのスキルがある成人グループ」をすきになることが、穏やかにアイドルを応援する最善の方法なのではないかと思っていた。


ところがどっこい、その年にデビューしたまさに「突然集められた将来もあやふやな得体の知れない未成年のアイドルグループ」が気になって気になって気になって、やせ我慢と見て見ぬ振りをしたけど気になって、結局一年足らずでまあまあのファンになっていた。

そのアイドルグループがSexy Zoneだ。


わたしは、自分で下した決意を守れなかった代わりに、「彼らに何があっても、将来どんな道を選んでも、仮に全員の成人を見届けられなくても絶対に受けとめる」と自分自身と契約を結んだ。たかだかアイドル応援するのにそんな…って思うかもしれないけれど、それくらい腹をくくっておきたかった。


そんな決心が頭の片隅にありながら、全員10代!全員学生!最高ー!と思うようにもなった。少しずつ大人になっていくことがうれしくもあり、寂しくもあり。永遠の10代でいてほしい、学生でいてほしい、ずっとそのまま変わらないでいてほしいって思ってた。


時が経つのは止められなかった。

時間という、誰にでも平等に与えられた膨大な宇宙に浮かびながら自然と変化していくことは、苦しかったし、たのしかった。

 

あのころの未来に

ぼくらは立っているのかなぁ

全てが思うほど

うまくはいかないみたいだ

このままどこまでも

日々は続いていくのかなぁ

雲のない星空が

マドのむこうにつづいてる

あれからぼくたちは

何かを信じてこれたかなぁ

夜空のむこうには

もう明日が待っている

(夜空ノムコウ-SMAP)


夜空ノムコウ』をSexy Zoneが歌った。

あの日、わたしの中の『夜空ノムコウ』は、みんなが知ってる名バラード曲から、圧倒的リアリティが胸に突き刺さる歌へと変わった。歌詞が痛いくらいに染みて、ほろ苦くて、妙に馴染んで心地よい。純粋無垢な眩しすぎるままでは知りえなかった感情。


5人とも年齢が異なって、年齢制限や様々な事情もあって、平坦な道のりばかりじゃなかったよね。それでも、少しずつテレビ出演できる時間が増えて、一人ずつカウントダウンコンサートに出演していって、今年はライブのあとみんなでごはん食べに行ったんだってうれしそうに報告してくれた年があって、そして全員の成人をお祝いできた。彼らをすきになっていなかったら何とも思わなかった些細なことに喜びを感じられた。

それだけで、Sexy Zoneを応援していて本当によかった。


Sexy ZoneSexy Zoneであるために、一人一人が自分であるために、変わりつづけていく。

成長した、大人になったと思うのか?

知らない何者かになってしまったと思うのか?

歌詞もメロディーも変わらないはずの歌が、今までと全然違うものに感じるように。自分にとっての在りかたが深まっていくように。変化をたのしむのも悪くないかな。

ここはゴールではないし、これからだって先のわからない道はつづいていくことは承知の上。変わることを恐れずいつもいつも今の彼らを応援していきたいと思うんだ。

 

今日という日は、あたりまえのようであたりまえじゃない。

現実味がなくて想像もできなくて、遥か遠い未来だと思っていた今日。


Sexy Zoneは希望だ。

 

マリちゃん20さいのお誕生日おめでとう。

Sexy Zone全員成人おめでとう。


やっぱりわたしは、ずっとずっとこの日を待ってたような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポニーキャニオンさん、約8年間ありがとうございました。わたしが就職説明会へ行った年、人事の方が「今年はSexy Zone紅白歌合戦に初出場します!」とうれしそうに言っていたこと、本社の窓に掲示された大きなポスターが泣きそうになるくらいうれしかったこと、忘れません。


30本目

マリヨ

 

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薔薇30本の花言葉は「信じれば縁はあります」

 

書き言葉と話し言葉


NEWS 11th ALBUM『STORY』に『クローバー』という楽曲が収録されている。曲を聴く前に歌詞カードのページを開いた瞬間、思わず笑ってしまった。誰がどこの歌詞を書いたのかすぐにわかってしまったからだ。NEWSの4人が作詞をしたことは小耳に挟んでいたけれど、こんなに個性と特徴が前面に出ているとは。『Strawberry』の歌詞を見たときにも同じようなことを思ったような。


アイドルが自分で書いた言葉がすきだ。


わたしたちが普段触れることが多いのは、テレビやラジオ、コンサートなどで本人が喋ってる言葉や、編集者を通した雑誌のインタビュー記事。

それはもう大前提にすきだけど、日ごろのブログの文章やイベント媒体の「メリークリスマス」や「あけましておめでとう」などの短い直筆メッセージまで、本人たちが書いた言葉がすきだ。たまの、よそ行きの文章を読めた日にはニヤニヤが抑えられなくなる。

書き言葉は、喋ってるときとは違う、あんまり知らないその人"らしさ"が見える気がする。同じフォントで同じ文字の種類を使っているはずなのに、どうしてこんなに違くてこんなに素敵なの。


みんなもすきな子の書いた言葉と喋ってる言葉を思い浮かべてみてほしい。

文章も喋りも他のものづくりも、上手か下手かではなく、一目で誰のものかわかることが大切だよって誰かが言ってた。

 


わたしがいちばん読んでいるアイドルの書き言葉は、加藤シゲアキさんだ。むしろ、シゲが書いているから、人の書く言葉に注目して個性を知って言葉が色づいて見えて、書き言葉がすきになったのかもしれない。


シゲの執筆作品、読みはじめは少し硬い。堅苦しいではない、しっかりとした地面のような硬さがあるなとわたしは思う。やわらかく簡単には包み込んでくれないけど、読み進めるとグッと引き込まれて深く心に刺さって愛しさが生まれる。それで、ぼんやり読んでるとグングン文章のスピードが上がって、いつも最後にびっくりさせられてやられたー!また一本とられたー!という気持ちになる。

あと、読んでいるとふいに、この人はすごくよく"わかる"人なんだなって思う表現が必ずある。曖昧な描写や複雑な心情、誰しもそれぞれに抱える気持ち。そういうのを言葉で伝えるのって結構難しい。シゲは、それをちゃんと言葉で伝えられる人。もうね、それがとてつもなく、すきだなあと思う。


3月6日に発売された『できることならスティードで』。シゲにとって初のエッセイ集。

旅をテーマに約3年半連載されたエッセイたちは、読みながらあのとき、このとき、と懐かしい気持ちになったり、改めて答え合わせをしたりと新しい発見もあった。彼の旅は、読み手にとっても時空を超える旅をしているような気分にさせてくれた。

NEWSが『STORY』をテーマに掲げてアルバム発売やライブツアーを進めるこのタイミングで、彼自身の物語が読めるとはなんて粋なの。贅沢な読書体験だ。


そう、読書体験、といえば。

『NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO』で披露したシゲのソロ曲『星の王子さま』が印象深い。

 

"アイドルをやりながら作家だからこそできる演出"

"本を読んでいたらその世界に入っていくような、そういう読書体験を演出でやれたらいいな"

 

ひとつの物語や誰かの言葉を伝える手段は、必ずしも並んだ文字を読んでいくとは限らない…?星の王子さまサン=テグジュペリについてエンターテインメントを通して多くの人々に伝えたシゲには、頭が上がらないどこじゃない。

わたしは、このときを超える「最高の読書体験」を未だしていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

25本目

グランオマージュ

 

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薔薇25本の花言葉は「あなたのしあわせを祈っています」

 

ふまそうと手づくりカレーと

 

みんなに見せびらかさずに、いつまでも引き出しの奥にしまっておきたい。

わたしにとって、ふまそうはそんな感じのコンビだ。


風磨くんと聡ちゃんのエピソードくださいって言われたら、ものすごくピンポイントで具体的にたくさん話せる自信がある。でも、人に話したことは少ない。今まで、大切な人にもらった手紙のようにあたためてきた。

その中から、特に印象深くて、いつか自分なりに言葉にしたいなと思ってたエピソードを二つ話したいと思う。

 

まず、Sexy Zone CHANNELでキャニオニングをやったときのこと。ほぼほぼ先陣切っていろんな種目にチャレンジしてた風磨くんが、最後の滝壺ジャンプで怖がる聡ちゃんを見て「オレが先に行ったらお前飛ばないでしょ?」って言ってとどまるの。結局、風磨くんが先に行くけど、最後まで聡ちゃんのこと応援してくれてちゃんと飛べた。


本当に苦手だったら飛ばなくても全然良いわけじゃないですか。でも、どうしてここで風磨くんがこれだけ粘って、聡ちゃんは飛ぼうと決めたのか。


そのときの本当の理由や状況なんてわからないけれど、わたしは、聡ちゃん自身がこれまで何ごとにも一生懸命に努力して取り組む姿を風磨くんが知っていたからだと思う。

もし、聡ちゃんがもともと苦手なことはやらず切り抜けてきた子だったら、風磨くんはあそこまで粘らなかったと思う。そして、聡ちゃんも勇気を振り絞れたのは、怖いでも飛びたいって気持ちをちゃんと汲んでくれる風磨くんがいたからなんじゃないかな。

普段、自分は努力アレルギーだ、苦手を克服するよりすきなことをがんばりたいって言ってる風磨くんが、聡ちゃんの怖い気持ちに一緒に立ち向かってくれたのが何かいいなって思ってる。

 

次に二つ目。

「風磨くんは自分を持っててかっこいい」

「松島は松島のままでいい」

主に風磨くんと聡ちゃんの雑誌の対談を読み返すと、だいたいこんな感じのやりとりをしている。


CD購入特典として期間限定配信された『SEXY ZONE repating Tour 2018』の先行ダイジェスト映像でのこと。今は手元にない映像だから一語一句定かではないけどニュアンスはあってるはず。

5人でイノセントデイズのライブ映像を見ているとき、聡ちゃんが「ライブのときもう振付けをやってくれてる人もいた」みたいなこと言ったのね。そしたら「初披露だったのにそれはねぇだろ」みたいなツッコミを風磨くんにされるわけ。それで、最後に感想言いましょうってなったときに聡ちゃんは他のメンバーが言ってた意見に引っ張られてまとまらない言葉を喋ってて、風磨くんが「意見変えんなよ」みたいな、「お客さんが振付け一緒にやってくれてたのがうれしかったならそれ言えばいいじゃん」みたいなことを言う。っていうのが、わたしの中で根強く印象に残ってる。

風磨くんが伝えたかったこと。


「他者を気にせず比べず惑わされず、堂々と自分の意見を述べていい」

「松島は松島のままでいい」


そういうことだよね。

これがうれしかったって言うと何か変だけど、こんなに人に対してはっきり切り込んでくれる人ってなかなかいないし貴重だなって思った。

「松島のままでいい」って言葉は、風磨くんが聡ちゃんに対して誰よりも早く誰よりもたくさん言ってきた言葉な気がする。

 


風磨くんは、周りを気にせず自由奔放に生きているようで、自分の近くにいる人にはめちゃくちゃ気にかけてくれる。本当に"気にしない"人にはできないことだよね。

そして、圧倒的に聡ちゃんに世話やく風磨兄ちゃんエピソードが多いように見えるけど、早朝寝起きの風磨くんにニコニコ挨拶しにいく聡ちゃんや、コンサートでツンツンしてる風磨くんを聡ちゃんが引っ張ってくるとこだって見たことある。そうやって気づいて歩みよるのって誰でもできることじゃない。


口が悪かったり当たり強いこともあるし照れもあってすぐ茶化すから、本質がぼやけちゃって伝わりにくいことがある風磨くん。

それに対して言い返さないし交わすのも自分の言葉で喋るのもそんなに上手くないから伝わりにくいことがある聡ちゃん。

お互いちょっと不器用で、放っておくことだってできることに気がついて首突っ込んでる。そういうとこは似てるよ。

とかなんとか言って、聡ちゃんがトンチンカンなことやってそれ見て風磨くんが大笑いして、聡ちゃんは何で笑われてるのか全然わかってないけど一緒に顔見合わせて笑い合ってる、そんなふまそうが純粋にかわいくてすきだ。


ちゃんと伝わるように書けたかな。

二人の関係、羨ましくて縋りたくて抱きしめたい。


だって、夕食をコンビニの肉まんで済ませてる人も、それを心配して手づくりのカレー食べさせてくれる人もなかなかいないんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

24本目

オーシャンソン

 

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薔薇24本の花言葉は「いつもあなたを想っています」

 

太陽と月としょりそう


「この二人、仲良くなさそう…」


これが、勝利くんと聡ちゃんコンビへの第一印象だ。


しかし、これがきっかけで、しょりそうがわたしのイチ推しコンビとなった。

 

 

デビューしてまもないころ。若い子たちデビューしたな〜て眺めてたころ。

たまたま見ていた情報番組のバレーボール応援関連のインタビューで、勝利くんと聡ちゃんの会話が全く噛み合っていなくて非常に驚いた。まあ酷かった。

「おいおいこのグループ大丈夫?!チームワークわるっ!君たち本当にこれから一緒にやっていく気ある?!もうちょっと上手くやんなさいよ!!」と、何も知らないながらに(何も知らないからこそ?)思った記憶が強烈にこびりついてる。


お世辞にも関係性が好印象とはいえなかった二人。不安定な二人。未知数な二人。

しかし、そんな二人が無性に気になって、何だかこれからが面白そうで、"しょりそう推したい"って思った。

今は、当時はそれだけお互い幼かったし、一人のアイドルとしてもグループとしても、何もできあがってなかっただけなんだよなあって思う。

 

 

しょりそうって不思議なコンビだ。

Sexy Zoneの中では割と人気があるコンビ。

しかし、他の人気コンビは、シンメトリーという称号があったり、舞台やユニットなどでの実績がある。それに対して、しょりそうはそういったものはない。だけど、確実に人気コンビに並ぶオーラがある気がするのだ。

いつか何か二人でやりそうだなあ、やってほしいなあと思っていながらずっと何にもなかったから、冠特番でモノマネショーをやらせてもらったときは結構うれしかった。

 

それでもやっぱり、勝利くんと聡ちゃんが自ら発信するしょりそうが見てみたい。

いくつかの雑誌の対談では、度々二人で何かやりたいって話してるよね。

 勝利が「ふたりで踊るのはいまじゃない。最高のタイミングでやりたい」って言ってくれたんだよ。

勝利 最高のタイミング、もう過ぎ去った気が…。

 いやいやいや!まだ来てない!…な〜んて言って、本当は一度だけ「やれるかも」っていうチャンスがあったんだよね。ただ、残念なことにスケジュールが合わなかったっていう。

(duet 2019年2月号)


"最高のタイミング"か〜。


"最高のタイミング"っていつなんだろうね?

 


"いつか" "今度" "そのときが来たら"。

わたしはずっと、しょりそうの可能性に惹かれてたのかもしれないなあ。そして、勝利くんと聡ちゃんもそう思ってきた気がする。


わたしは、一度計画を立てて流れてしまったというパフォーマンスを見てみたい。あとね、2014年にザテレビジョンで話してた「ノンフィクションの歌詞」の歌をうたうの、すごく素敵なアイディアだと思うの。もちろん目玉焼きも見てみたいよ。


いつかやろうじゃなくて、絶対やろう。


勝利くんと聡ちゃんの二人が考えてることをカタチにしたときこそが、"最高のタイミング"なんだよ。


二人で曲がどうのダンスがどうのって言い合いながら考えるのなんか青春じゃん。

次に二人が並んでるところを見たときは、全身全霊その瞬間のしょりそうすきだーー!!!って噛み締めるって決めてるんだ。

 

 

グループでは背が小さい組で背格好や雰囲気はちょっと似てる。クールで俊敏なツッコミ担当と、おっとり穏やかな天然ボケ。圧倒的に澄んだ美しさを持っている彼と、抜群の愛らしさを持っている彼。似ているようで似ていない。

そんなとこがすき。


いろんな相談ごとは聡ちゃんがして、勝利くんがうんうんって聞いてる。趣味やプライベートの話は勝利くんが喋り倒して、聡ちゃんがうんうんって聞いてる。

そんな気がするとこがすき。


勝利くんは「聡くんが太陽で、僕が月だ」と言って、聡くんは「勝利が太陽で、僕が月だ」って言いそう。

そう思うだけで、しょりそうめちゃくちゃすきだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今年はずっと書きたかったとコンビについての文章を書いていけたらいいなあ。

今年もよろしくお願いします。


22本目

ジャンヌダルク

 

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薔薇22本の花言葉は「あなたの幸運をお祈りします」

 

この世界に魔法はない


この世界に魔法はないんだなあ。


2019年12月25日、イルミネーションが輝く街並みと暖かな表情をした人々が行き交う聖なる夜にぼんやりと思った。

 

 

来春のSexy Zoneのライブツアー決定のメールを見て、2020年なんて来なければいいのにと思った。

聡ちゃんは出演しない。薄々わかってはいたけどやっぱりショックで、ツアー決定を素直に喜べない自分が悲しかった。

聡ちゃんが今どうしてるのか何もわからなすぎて本当に心配だし、もう会えないんじゃないかって心の底から不安になった。

 


すきなアイドルに対して自分がどうにかできることなんてほとんどない。それは重々にわかってる。

だからといって聡ちゃんが休んでいる間、次に動きがあるまでは仕方がないのだと、彼のいないグループをすんなり受け入れたり、他のものへ興味を移したりできるほど、わたしは聞き分けのいい大人にはなれなかった。

 

 

この一年と一ヶ月間。

何度も何度も、聡ちゃんや5人のSexy Zoneが夢に出てくるんだ。

その度に朝飛び起きて、公式ホームページはもちろん、テレビのワイドショーやネットニュースを隈なくチェックしてしまう。

今度のカレンダーだって、夢に出てきたカレンダーには5人いて、もしかしたらいるかもしれないってそんなわけないのに予約してしまった。

 


Sexy Zoneのことがだいすきで、一人一人のことがだいすきなのに、聡ちゃんがいないだけで純粋にかわいい!最高!って言えなくなった。

聡ちゃんなしで活動するグループをまっすぐに見れなくて、逆に変に匂わされるのもイヤで、何かもう矛盾しててぐちゃぐちゃなんだ。

頭では全部全部わかってるのに、心がついていかないし、平然とまわっていく世界が怖い。

時間が経つほどに複雑な気持ちが増して、どんどん塞ぎ込んだ。

"自分のだいすきなグループからいちばんすきな人がいなくなるかもしれない。"

考えてしまうのは最悪の事態ばかりだ。


不安、心配、寂しい、悲しい、苦しい、つらい。

わたしは、ネガティブな感情になる自分をものすごく責めた。

がんばってる聡ちゃんや他のメンバー、たのしんで応援してるファンに失礼じゃないかって。不満を持ったり早く会いたいなんてわがままを言ってはダメだって思ってた。

本当は怖くて怖くてたまらないのに、格好つけて平気なフリしてる自分にいちばんムカついた。

 

 

クリスマスの次の日、わたしなりに限界を感じて信頼してる友人に思ってることを伝えた。

友人は「会いたいんだから、悲しくなったり辛くなって当たり前だよ」って言ってくれた。

その言葉にめちゃくちゃ心が救われた。

そうやって思っててもいいんだ、すきで大切だからこその感情なんだ。

そう思ったら、涙がとまらなかった。

 


やっぱりわたしは、聡ちゃんがいないSexy Zoneは寂しいし悲しいし苦しいしつらいし、5人に会いたいって思う。

会いたいよ。


魔法はないけど、わたしは諦めないし期待したいし信じていたい。

 

 

もうひとつ、友人が気づかせてくれた大切なこと。

聡ちゃんがおやすみするって知ったとき真っ先に思ったこと。


「だいすきだからゆっくり休んでほしい」


この気持ちだけは絶対に忘れないでおこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとつ前のブログを今年〆にするつもりでしたが、やっぱり最後に自分の正直な気持ちを綴っておくことにしました。

今度こそ、今年もありがとうございました!


21本目

フロウ

 

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薔薇21本の花言葉は「心からの愛」